2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

絶望という名の……

「絶望という名のアイルランドの巨人……」 トマス・カーライル『ダウニング街』

一八六七年。

「一八六七年。それはカール・マルクスの『資本論』第一巻が出版された年。また、それはヘンリー・モーズリーの『精神の生理学と病理学』が出版された年。しかし、この一八六七年は何といっても、ケルト問題を解明しようとしている我々にとっては、まずマシュ…

とびっきり「ケルト」でナンセンスな

「アーノルドは我々にとびっきり「ケルト」でナンセンスな本を与えてくれた。」 ウィンダム・ルイス『ライオンと狐』マシュー・アーノルド『ケルト文学の研究』について

言葉はそれを使用する者の地に立つて

「言葉はそれを使用する者の地に立つて考へて見なければ、少なくともその起こりを知ることは出来ない。」 柳田國男『妖怪談義』『定本柳田國男集』 第四巻 筑摩書房 s38 p.316

眼に見えぬ記録の数十頁を

「…直ちに標準語のお化け又は化け物に引直すことは即ち又常民信仰史の眼に見えぬ記録の数十頁を、読まずに飛ばしてしまふやうな不安がある。方言は早晩消滅すべきものであらうが、残つて居るうちは観察しなければならぬ。さうしてその意義を尋ねるのが学問だ…

読むことは慎み深く洗練された知的な

「読むことは、さしあたり、書くことの後に来る行為である。それは、より慎み深く、より洗練された、より知的な行為なのである。」 ホルヘ・ルイス・ボルヘス「汚辱の世界史」初版 序『砂の本』1995 p.149

その夢想がどこまでも分岐しつづけ

「今いそがしく口述を終えたばかりのこのノートが、この一巻の終わりならぬよう、また、今これを閉ざす人々の、好意にみちた想像力のなかで、その夢想がどこまでも分岐しつづけることを願ってやまない。」 ホルヘ・ルイス・ボルヘス『砂の本』「あとがき」集英…

政治的暗殺を是認することができない

「ジョン・フェルトン、シャルロット・コルディ、リベラ・インダルテの意見(「ロサスを殺すのは聖なる行為だ」)や、ウルグワイ国歌(「暴君あらば、われにブルータスの剣あり」)にもかかわらず、わたしは政治的暗殺を是認することができない。」 ホルヘ・ル…

夢なんてあんまり安全なものじゃないわね

「夢なんて、身近にもっていると、あんまり安全なものじゃないわね…」 ウィリアム・フォークナー(瀧口直太郎訳)「クマツヅラの匂い」『フォークナー短編集』新潮文庫 s30 p.193

That Evening sun

That Evening sun「あの夕陽」ウィリアム・フォークナー1931"I have to see that evening sun go down." 「私はあの夕陽が沈むのを見るのがきらい」 という、セント・ルイス・ブルースの一節から採用雑誌発表時は、That Evening Sun Go Downという題名

彼らが取捨は如何にも無法

「従来の史家は揃ひも揃つて、傳説のほんの一小部分を史実としてそのまま採録し、他の大部分はまるまる排除した。発生成長の順序、及びこれを伝承する者の立場、土地との関係等から考へて、傳説にはその様な顕著なる類の差別はないので、彼らが取捨は如何に…

ビールを飲まなければならなくなった神も

「…自分の聖なる社を没収された神々のうちには、わがドイツで木こりとして日雇い労働をし、ネクターの代りにビールを飲まなければならなくなった神もある。」 ハインリヒ・ハイネ『流刑の神々』1980 p.128

やっぱり人間

VHSの規格統一の物語 業務部長として240人の部下と「協力会社」とともに作り上げたVHS 主人公静男が直訴した松下幸之助が、静男に送った言葉 「…やっぱり人間だねえ…」

「はい」という肯定の言葉が積み上がる

「…「YES」が連続して取れる簡単な質問からしていくと、必然的に「はい」という肯定の言葉が積み上がることになります。そして肯定の言葉が積み重なると、人は心理的に次の言葉も拒否しにくくなり、自然と契約に結び付きやすくなるのです。」 北原千園実『電…

相手が「はい」と答えやすい質問を

「最初の段階で、お客様の警戒心を解く場面では、相手が「はい」と答えやすい質問をします。答えやすい質問事項をあらかじめ考えて、ノートに書き出しておきましょう。そして、相手の声の雰囲気やテンションに注意を向け、明るめの声に移行してきたら相手の…

勝負の瞬間に迷いは禁物

「勝負をかけていく瞬間に迷いは禁物。受話器では柔らかい声を伝えていても、「自分の枠にはまらない相手には売らない!」くらいの気迫を持って勝負をかけていきましょう。」 北原千園実『電話営業力』アスペクト 2006 p.117

真意の見極めに尽きます

「電話営業でもっとも難しいのは、実はアポイントや契約をとることではありません。電話口の相手が商品を買うつもりがあるのかどうか、その真意の見極め。これに尽きます。この見極めは、どんなに場数を踏んだベテラン営業マンでも難しいものです。」 北原千…

…見込みの薄いお客様

「…見込みの薄いお客様は労力と時間の無駄。人より少しでも成績を上げたいという気持ちのある人ほど、この「見込みの薄いお客様を切る」ことも大切なスキル。ぐずぐずと値切り交渉うをしてくる人や屁理屈で言い返してきたりする人は、あなたの顧客の枠に入れ…

人間は人間にとって狼

「人間は人間にとって狼である」 トマス・ホッブズ

深き水底に潜くとすれど、

「あやしとも思はで、尾を振、鰭を動かして心のままに逍遥す。まづ長等の山おろし、立ゐる浪に身をのせて、志賀の大湾の汀に遊べば、かち人の裳のすそぬらすゆきかひに驚されて、比良の高山影うつる、深き水底に潜くとすれど、かくれ堅田の漁火によるぞうつ…

大衆が恐れることをやめる

「大衆(ムルティテュード)が恐れることをやめる時、それは恐ろしいものと化す」 バールーフ・デ・スピノザ スーザン・バック=モース「グローバルな公共圏?」エピグラフに引用

漢字漢語の影響を絶対的に受けたといふ

「日本語の過去並に現在を見通して、一つ大きな事実といへば、それは何より先づ、国語が漢字漢語の影響を絶対的に受けたといふことであります。」 時枝誠記『国語学への道』

神道の無限抱擁性と思想的雑居性

「「神道」はいわば縦にのっぺらぼうにのびた布筒のように、そに時代時代に有力な宗教と「習合」してその教義内容を埋めてきた。この神道の「無限抱擁」性と思想的雑居性が、さきにのべた日本の思想的「伝統」を集約的に表現していることはいうまでもなかろ…

可能性を売っているのです

「…あなたが売っているのは商品ではありません。その商品を買ったり使ったりすることで、お客様にどのようなことが起こるのか、どのようなことができるようになるのか、つまり「商品が相手にもたらす可能性」を売っているのです。」 北原千園実『電話営業力…

物語は存在する

「物語は、良い文学も悪い文学も区別しない。物語は、人生と同じように、民族を越え、歴史を越え、文化を越えて存在するのである。」 ロラン・バルト「物語の構造分析序説」『物語の構造分析』みすず書房 1979 p.2

電話営業の第一印象は最初の3秒

「ある心理学者は「対面セールスの第一印象は最初の6秒で決まる」と言っていますが、私は「電話営業の第一印象は最初の3秒で決まる」と思っています。」 北原千園実『電話営業力』アスペクト p.85

彼を知り己を知らば

「彼(敵・相手)を知り己を知らば百戦するもあやうからず」 孫子ビジネス書に引用多数

木を割りてみよ花のありかは

「年ごとに咲くや吉野の山桜 木を割りてみよ花のありかは」 柳生但馬守宗矩『兵法家伝書』

ぼくは無限の天地の王者

「ああ、たとえ胡桃の殻のなかに閉じ込められようと、ぼくは自分を無限の天地の王者と考えるだろう。」 ウィリアム・シェイクスピア『ハムレット』第2幕第2場ホルヘ・ルイス・ボルヘス「アレフ」に引用

自分で自分の家を作り出す蜘蛛

「彼らは、譬えば自分で自分の家を作り出す蜘蛛のようなもの。」 コーラン 29の40ホルヘ・ルイス・ボルヘス「アベンハカーン・エル・ボハリー おのれの迷宮にて死す」に引用