ロラン・バルト

歴史的闘争に身を投じ

「われわれの〈西洋オクシダン〉のなかで、文化のなかで、言語体系と言語活動のなかで、記号内容との死闘に、歴史的闘争に身を投じなければならないのです。」 ロラン・バルト『神話作用』

《テクストについて重ねられた

「私のテクスト群は、互いに入り組み合っていて、どれひとつとして他を覆いつくしてはいない。このテクストも、ひとつ《つけ加えられた》テクスト、系列中の最新のもの以外ではなく、意味の究極形態などではない。《テクストについて重ねられたテクスト》、…

私が文学と言いますのは、

「私が文学と言いますのは、一群の、一連の作品のことではなく、商業や教育の一部門のことでもなく、ひとつの実践、書くという実践によって残された痕跡からなる複合的な書きもののことなのです。」 ロラン・バルト「コレージュ・ド・フランス就任講義」

夢は《モノローグ的》である。

「夢を(いい夢でも悪い夢でも)見るのは味気ない(夢の話ほど退屈なものがあろうか!)。それに反して幻想は、どんな徹夜や不眠の時間をすごすときも、ありがたい。それは、肌身離さず持ち歩けるポケット判の小説であり、どこででも、他人にとやかく思われるこ…

〈書物〉の破壊 一冊の綴じ物

「『恋愛のディスクール・断章』には、初めもなければ終りもなく、どこから読み始めてもどこで読み終えても同じことだ。これは〈書物〉の破壊であり、古今東西、いまだかつて書かれたことのない一冊の綴じ物なのである。これを一冊の引用(ゲーテはじめ多くの…

物語は存在する

「物語は、良い文学も悪い文学も区別しない。物語は、人生と同じように、民族を越え、歴史を越え、文化を越えて存在するのである。」 ロラン・バルト「物語の構造分析序説」『物語の構造分析』みすず書房 1979 p.2

作者は死に、言葉が

「テクストが書かれるやいなや作者は死に、言葉が一人歩きする」 ロラン・バルト

Roland Barthes

Toutes proportions gardees, l'ecriture au degre zero est au fond une ecriture indicative, ou si l'on veut amodale.あらゆる関係を考えに入れてみたところ、零度のエクリチュールとは、ようするに直接話法的な、あるいはそういったほうがよければ法に…

ロラン・バルト

「作家とは彼のパロールに加工する(たとえ霊感を受けた場合でも)者であり、職分としてこの加工の仕事に自らを傾注する者である。(略)それは、裁量に服することのない実践の目の眩むようなスペクタクルを提示することによって、世界を揺さぶることのでき…

ロラン・バルト

「今日では誰でもが、多かれ少なかれ公然と、作家たらんという要請と著述家たらんという要請の間で二股膏薬をかけている。(略)そして、このような葛藤(なんなら、このような契約、と言ってもいいが)は言語活動のレベルで成立するものである、と言っても…

ロラン・バルト

「その第一の傾向によれば、分析は、世界中のあらゆる物語に対して、言うまでもなく 形式的な一個の物語モデル、「物語の構造」ないし「物語の文法」を確立しようとつと め、(ひとたびそれが見出されたら)個々の具体的な物語は、それに対する編差の観点 か…

ロラン・バルト

「テクストに対しては、全然形容詞的でない、これだという評価を下せない。更に言えば、私にとってはこれだということだ。この《私にとって》は、主観的でも、実存的でもなく、ニーチェ的だ《……実際、いつも同じ質問だ。これは私にとってなんであるか……》」 …

ロラン・バルト

「『テクスト』は『織物』という意味だ。しかし、これまで、この織物は常に生産物として、背後に意味(真実)が多かれ少なかれ隠れて存在するヴェールとして考えられてきたけれど、われわれは、今、織物の中に、不断の編み合わせを通してテクストが作られ、…

ロラン・バルト

「…彼女が位置を移動させるもの、 それは既に言われたこと、 すなわちシニフィエの執拗な強調、 すなわち愚鈍さであり、彼女が覆そうとするもの、 それは権威、独話=単一論理的科学の権威、系統にもとづく権威である。」ロラン・バルト『異邦の女』 1クリッ…

ロラン・バルト

「私が心から好きなのは、 映像とエクリチュールの関係で、 これは非常に困難な関係なのですが、 それだけに本当の創造的喜ぶをもたらしてくれるんです」ロラン・バルト「写真について」1980励ましを下さい♪ポチッとでも

ロラン・バルト

「私は芸術においてリアリズムの信奉者ではありません」ロラン・バルトSur la photographie、1980励ましを下さい♪ポチッとでも

ロラン・バルト

「私は自分が映画に対して 難しい抵抗的な関係をむすんでいることを 確認しました」ロラン・バルト『明るい部屋』励ましを下さい♪ポチッとでも

多木浩二

「コレージュ・ド・フランスの開講講義で、 バルトは「文学の力のうち、 「マテーシス」(知の普遍的体系)「ミメーシス」(模倣)「セミオーシス」(記号過程)の 三つを取り上げています。 知、再現の力、そしてまさに文学の第三の力、 つまり、記号論的なその力…

ロラン・バルト

「現代はイメージの時代だといわれているが、ますます言語の時代になりつつある」 ロラン・バルト励ましを下さい♪ポチッとでも