2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

読むことの不可能性

「読むことの不可能性とは、 イデオロギー批判である。」ポール・ド・マン 『美学イデオロギー』

「愛は強い!」ツルゲーネフ

「愛は 死よりも、 死の恐怖よりも 強い。 愛、 ただこれによってのみ 人生は与えられ、 進歩をつづけるのだ。」ツルゲーネフ 「散文詩」

確立した目的を持つ人間は…

「確立した目的を持つ人間は、 それを実現せねばならない。 その実現のために、 実在しようとする意志に対しては 何物も低抗しうるものではない。」ディズレーリ、ベンジャミン 「エンディミオン」

"ICouldDieForYou"

今日は、これを引用せねばなるまい。"I Could Die For You" Red Hot Chili Peppersアルバム "By The Way"より彼女を祝うためにいろいろ考えた。心境はこんなもんだ。I could die for you Oh this life I chooseI'm here to be your only go-between To tell …

Philosophirenistdephlegmatisiren、vivificiren.

「ノヴァーリスは言う、 哲学するとは 遅鈍を取去り 生気を与えることである (Philosophiren ist dephlegmatisiren、vivificiren.)。 人間精神に対する哲学の、 言いかえれば思索的教養の寄与は、 人間精神を覚醒・喚起して、 倦まず弛まず 観察をおこなう人…

娘の指を唇にくわえた。(川端康成『片腕』より)

「娘の指を唇にくわえた。 のばした娘の 爪の裏と指先きとのあいだから、 女の露が出るなら……。」川端康成 『片腕』

夏目漱石「草枕」より引用

「智に働けば角が立つ、 情に棹させば流される、 意地を通せば窮屈だ。」夏目漱石 「草枕」

死の沈黙を饒舌に変えるには、鉄の助力が要るのだった

「筋肉は次第次第に、 古代語のようなものになっていた。 その死語を蘇らすには、 鉄による教養が要り、 その死の沈黙をいきいきとした 饒舌に変えるには、 鉄の助力が要るのだった。」三島由紀夫 『太陽と鉄』

朝起きる時間で違いが。。

「朝早くおくるは、 家のさかゆるしるしなり。 おそくおくるは 家のおとろふるもとゐなり。」貝原益軒 『大和俗訓』

夏目漱石『門』より

「子供さえあれば、 大抵貧乏な家でも 陽気になるものだ。」夏目漱石 『門』

経済は一国一家の経営と処理の義である。

「経済とは 貨幣を消費する意味でもなければ、 これを節約する意義でもない。 それは一国一家の 経営と処理の義である。」 ラスキン、ジョン 「芸術の経済学」

人間の不安は科学の発展から来る。

「人間の不安は 科学の発展から来る。 進んで止まる事を知らない科学は、 かつて我々に止まることを 許して呉れた事がない。」 夏目漱石 「行人」

決して他人に誠実であり得ない。

「自分に 誠実でないものは、 決して 他人に誠実であり得ない。」夏目漱石 「行人」

歓びのない労働は下賎である。

いま、ギリシャでは町中至るところにゴミが溢れているという。公務員がストという形で労働を放棄しているからだ。 「歓びのない労働は下賎である。 悲しみのない労働もそうである。 労働のない悲しみは下卑である。 労働のない歓びもそうである。」ラスキン…

詭弁であるかどうかは、論者の意図によって決まる

「言論が 詭弁であるかどうかは、 技術の働き そのものによってではなく、 論者の意図によって 決まる。」アリストテレス 『弁論術』

つまり、文学は概念ではない。

「明治以後の日本文学を毒してきたものは ヨーロッパから輸入した「文学」という観念の繁殖と、 それに反比例する文学の実体の貧困化を 激しく攻撃してきた。 つまり、文学は概念ではない。 色も味もある実質をもった作品が 文学だというのである。」篠田一…

怒りという、この武器はわれわれを用いるのだ。

「怒りは 奇妙な用法を有する 武器である。 他のすべての武器は、 人間がこれを用いるものだが、 この武器は われわれを用いる。」モンテーニュ 「エセー(随想録)」

帝王は、その死後に審判される

「帝王の行為は、 その死後において 審判されなければならない。」モンテーニュ 「エセー(随想録)」

いのちのあおりで水面がそこだけふくれあがっている

「いきものの気配が 水底から水面につたわり、 そのいのちのあおりで 水面がそこだけ ふくれあがっているのでした。」吉田知子 『無明長夜』

千早振る神無月も最早跡二日の余波となツた廿八日

「千早振る神無月も最早跡二日の余波となツた廿八日の午後三時頃に、 神田見附の内より、塗渡る蟻、散る蜘蛛の子とうようよぞよぞよ沸出でて来るのは、れもを気にし給ふ方々。 しかし熟々見て篤と点検すると、是れにも種々種類のあるもので、 まづ髭から書立…

義理をかく、人情をかく、恥をかく、これが三角になる

「金を作るにも 三角術を使はなくちゃいけないと言ふのさ… 義理をかく、人情をかく、恥をかく、 これが三角になる。」夏目漱石 「我輩は猫である」

恐怖は革命の生みの親である。というのは、

「恐怖は革命の生みの親である。 というのは、 恐怖はおよそ成功した政治の真髄をなす 適応性を抑圧するからである。」ラスキン、ジョン 「現代革命の考察」

技芸のない勤勉は野卑である。

「勤勉のない人生は 有罪であり、 技芸のない勤勉は 野卑である。」ラスキン、ジョン 「芸術に関する講話」

沈黙は有利・周到な態度である。

「沈黙は、 彼らにとって尊厳荘重の態度であるのみならず、 しばしば有利・周到な態度である。」モンテーニュ 「エセー(随想録)」

静けさというのか、そういうものも大切ですね。

「「みみをすます」ということ。 自分の心とからだの内部の、 他の声や音を聞くことのできる 静けさというのか、 そういうものも大切ですね。」 谷川俊太郎 『声の力―歌・語り・子ども』河合隼雄,阪田寛夫,谷川俊太郎,池田直樹

不正の存在を前に沈黙する人は不正の共犯者にほかならない

「悪い命令であることを承知しながら、 それを甘んじて受ける人々は、 悪い命令の甘受を勧めることになる。 不正の存在を前に沈黙する人々は、 まさしく不正の共犯者にほかならない。」 ラスキン、ジョン 「近代国家における自由」

偉大な芸術、ラスキン

「偉大な芸術とは、芸術的才能による純粋な魂の表現である。」ラスキン、ジョン 「クィーン・オヴ・ザ・エアー」

人生を歌う!

「人生を謳歌するなどという表現もあるのですが、 自分の人生ということを語るだけではなくて、 歌うということも考えてみれば 面白いのではないでしょうか。」河合隼雄,阪田寛夫,谷川俊太郎,池田直樹 『声の力―歌・語り・子ども』

われわれは中傷・偽善・裏切りを憤る。

「われわれは中傷・偽善・裏切りを憤る。 というのは、 それらが真実でないからでなく、 われわれを傷つけるからである。」ラスキン、ジョン 「建築の七つのランプ」

あらゆる哲学の根本である。

「不可思議は あらゆる哲学の 根本である。」モンテーニュ 「エセー(随想録)」