神道の無限抱擁性と思想的雑居性

「「神道」はいわば縦にのっぺらぼうにのびた布筒のように、そに時代時代に有力な宗教と「習合」してその教義内容を埋めてきた。この神道の「無限抱擁」性と思想的雑居性が、さきにのべた日本の思想的「伝統」を集約的に表現していることはいうまでもなかろう」
丸山真男『日本の思想』岩波新書 1961