2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

構造主義は、方法であって学説ではないピアジェ

「結局のところ 構造主義は、 まさに方法であって 学説ではない。 あるいは、 それが学説となるとき、 それはきわめて 多くの学説となるのだといえる。」ジャン・ピアジェ 『構造主義』白水社 文庫クセジュ p.145 1970

この血みどろの活字をみろ目をみひらいて読め

「きょう此頃の新聞紙をみろ この血みどろの活字をみろ 目をみひらいて読め これが世界の現象である これが今では 人間の日々の生活となったのだ」山村暮鳥 「新聞紙の詩」

ダヴィデ神殿よりも天岩戸神社により深い感動を覚えた

「私は一九八五年にはじめてイスラエルとキリスト教の聖地を訪れました。それから一年して、一九八六年に九州へ参りました。九州で訪れたのは、日本のもっとも古い神話の舞台とされている所です。私は、自分の育った文化から言っても、自分の生まれから言っ…

血だらけの宗教です。

「キリスト教は血だらけの宗教です。」梅原猛 『日本文化論』講談社学術文庫 p.54 1976

児童文学が子どものための文学ではなく、大人にも意味...

「変革者としての子どもは、 大人のなかに住んでいる、 とも言えるのである。 こんな風に考えてゆくと、 児童文学が子どものための文学などではなく、 大人にとっても子どもにとっても 意味ある文学であることが、 よくわかるのである。 それは透徹した 「子…

そしてすべてが、死刑廃止の主張へと集約される。

「『死刑囚最後の日』は 人を狂気せしむる作品だと、 ある人が言っている。 実際そこには、 死刑の判決を受けてから 断頭台にのぼせらるる最後の瞬間に至るまでの、 一人の男の肉体的および精神的苦悶が、 微細に解剖され抉剔されている。 生きてる首を切ら…

梶井基次郎は志賀を尊敬し何度も読み研究したという

「『檸檬』という小品の成功の根本は、 わびしい気分や憂鬱といったものを、 わびしい、 つまり暗いイメージで描かなかったことです。 青春の、 瞬時に移ろっていく気分を、 瑞々しいイメージを積み重ねながら出していったことです。 (略) 梶井基次郎は、 志…

論理に考え、事実に徴し、小説の直段を定むる批評家

「…意の有無と その発達の巧拙とを察し、 これを論理に考え、 これを事実に徴し、 以て小説の直段を定むるは、 これ批評家の 当に力むべき所たり。」二葉亭四迷 『小説総論』

幻像の消滅は悲しむべきに非ず、むしろ祝杯を挙ぐべき

「幻像の消滅は 決して悲しむべきに非ず、 むしろ祝杯を挙ぐべきなり。 幻像の消滅、 即ちこれ人智の進歩、 精神の醇化にして、 一妄想を破棄すると共に、 人は一歩だけ 本体に接近しつつあるなり。」長谷川天渓 「幻滅時代の芸術」

こうして曹操の大軍動員の命令は発っせられた

「お前達は自分の父親が殺されてないからそう言えるのだ 俺はこのまますまさん 陶謙を討つ さあ何をぐずぐずしている出陣の仕度をしろ こうして曹操の大軍動員の命令は発っせられた」横山光輝『三国志』

ブルクハルト歴史とは?

「歴史とは、 ある時代が 他の時代のうちで 注目に値すると 考えたものの記録」ブルクハルト

精神がその真理を見いだすのは、絶対的な分裂の中

「死をおそれ、 荒廃がないように用心する生命ではなく、 死をたえしのび 死の中に自分を維持する生命こそ、 精神の生命である。 精神がその真理を見いだすのは、 絶対的な分裂の中で 自分自身を見いだすことによって のみである。」へーゲル

大ぼらを書けるジャンルとしてSFを書いた東浩紀

「評論の世界では ほらを吹くことは 悪。 大ぼらを書ける ジャンルとして SFを書いた」東浩紀 『クォンタム・ファミリーズ』

『B型自分の説明書』読めば読むほど。。。トホホ

「価値あるモノに 価値をつけない。 価値ないモノに 価値をつける。」Jamais Jamais『B型自分の説明書』文芸社 2007 p.30

日本の文学界は、批評家の天国

「…日本は、 或は 日本の文学界は 批評家の天国 だとも言える。」吉田健一 『横道にそれた文学論』文藝春秋新社 昭和三十七年 p.10

人の見のこしたものを見るようにせよ。宮本常一

若き宮本が故郷を出るとき親父から授けられた十ヵ条の訓戒「(10)人の見のこしたものを見るようにせよ。 その中にいつも大事なものがあるはずだ。 あせることはない。 自分のえらんだ道をしっかり歩いていくことだ。」宮本常一 『民俗学の旅』

古井由吉氏は、文章全体が不安や不安定になっている

「古井由吉氏の一連の作品は、 「日常のリズム」についていけなくなった人間の 「ずれ」を克明にすくいとっています。 私たちが「なんとなく」感じている 「ずれ」や「違和感」を文章にしています。 (略) 古井氏は 「精神の遠近法が狂っている」 という状況…

ただ生きているだけの者は死ぬことができるだけ。

「言葉は動く、 音楽は動く、 ただ時間のなかを。 だが、ただ生きているだけの者は 死ぬことができるだけ。 言葉は、語られてのち沈黙に変わる。 形によって、 型式によってはじめて言葉は、 また音楽は、静謐に達する。 まるで支那の古 が 永遠に動きながら…

砂糖の甘さは、なめてみればすぐ分かる。松下幸之助

「塩の辛さ、 砂糖の甘さは学問では 理解できない だが、 なめてみれば すぐ分かる。」松下 幸之助

ただし、授業料が高すぎる。カーライル

「経験は 最良の教師である。 ただし、 授業料が高すぎる。」カーライル

祖先が経験から残してくれた一切のものが伝承である

「私は今の学問をやり始めて二十年になるが、 意識してこの伝統といふ言葉を使はない様にしてゐる。 それは古い昔から我国に伝はつて居るものゝ中、 善いもの正しいものと判断された後でなければ 伝統と云へないのであるから 私はこれと区別して伝承といふ言…

母なる処女、わが子の女ダンテ『神曲』天国篇より

「母なる処女、わが子の女」ダンテ 『神曲』天国篇第33歌1行目エリオット「ドライ・サルヴェイジズ」 (岩崎宗治訳)『四つの四重奏』p.70 176行目に引用

蓮は、静かに、静かに、伸びた『四つの四重奏』より

「乾いた池、 乾いたコンクリートの褐色の縁。 やがて陽の光は 水になって池に漲り 蓮は、 静かに、 静かに、 伸びた」「バーント・ノートン」T.S.エリオット(岩崎宗治訳)『四つの四重奏』国文社 p.16 34-36行目p.17 注36 「蓮は…伸びた」 "The lotos rose"…

自分だけの考えをもっているかのような生き方をして

「ロゴスが 共通なものとして あるにもかかわらず、 多くの人は 自分だけの考え をもっているかのような 生き方をしている。」 ヘラクレイトス 断片二 これ、深いと思いませんか?いかに自分を押し出してみたところで、それはすでに誰かの受け売りで、そもそ…

山県大弐の辞世くもるとも何かうらみん月こよい

「くもるとも 何かうらみん月こよい はれを待つべき 身にしあらば」山県大弐江戸伝馬町牢獄で処刑された際の辞世

たまたま一緒の部屋にいて二人ともだらしなかったから

「キミのことは好きだと思っていたし、 今でもすきだけれど、 セックスしたのはたまたま一緒の部屋にいて、 二人ともだらしなかったからだ。 それ以上のことはどうでもよかった。 もちろん人に対してどうでもいいなんて言うのはとんでもなく失礼なことだけれ…

恋愛は女の生涯では歴史そのもの

「恋愛は 男の生涯では一挿話にすぎないが、 女の生涯では 歴史そのものである。」スタール夫人 「ドイツ論」

私の現在の悩みなど、およそくだらないものに見える

「今から一年も経てば、 私の現在の悩みなど、 およそくだらないものに 見えることだろう。」 サミュエル・ジョンソン

「少々お待ちください」と言われて待たされる1分

「人間というのは 不思議なもので、 「1分ほど待ってもらえますか」 と言われた1分は短く感じるが、 「少々お待ちください」 と言われて待たされる1分は 相当長く感じるものだ。」山崎将志『残念な人の仕事の習慣』アスコムBOOKS 2010 p.105

今日を自分自身のものと呼びうる人は幸せである

「今日という日を 自分自身のもの と呼びうる人は幸せである。 いや、彼のみが幸せである。」ドライデン