2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧
「冬は四季を通じての 庭のはらわた を見せるときである、 庭の持主の心づかひが 此の季節にすつかり表はれ、 春夏秋の手入れや 心配りの程が解るやうである。」室生犀星---------------------------------- ♪いま聴いている曲はコレ♪ 間テクスト性について…
「人間がなすべき自然のことは 労働すること。 そして繁栄と幸福とは、 正直な労働を通じてのみ 得られるのであること を認識すべきである。」 フォード---------------------------------- ♪いま聴いている曲はコレ♪ 間テクスト性について知りたい方はコチ…
「ある表象のアクセントや 関心や強度が、 その表象を離れ、 別の表象へ移ることができるという事実をさす。 その場合、 この第二の表象はもともとは あまり強いものではなく、 第一の表象とは連想の繋がりで 結びついている。 このような現象は、 とくに夢…
「吾妻橋の欄干によつて、 人が大ぜい立つてゐる。 時々巡査が来て小言を云ふが、 すぐ又元のやうに人山が出来てしまふ。 皆、この橋の下を通る花見の船を見に、 立つてゐるのである。」芥川龍之介 「ひよつとこ」冒頭書き出し
「ヒトラーやスターリンなどの 妄想型精神病患者を病気だとか 障害があるというのは、 適切かもしれないが、 普段の生活は、 危険に対処するために、 軽い、パラノイア的反応をする程度で、 精神病ではない者を、 その様に呼ぶのは不当である」スラヴォイ・…
「ラカンのテーゼは、 彼がはっきりと引用している ヘーゲルの「精神医学」から解明される。 ヘーゲルとは攻撃性に対して、 存在論的な、 そして、それゆえに、 最も深い次元を認める人 であったということである。」長命俊子『文学(リズム)の精神分析とパラ…
「宣伝はすべて 大衆的であるべきであり、 その知的水準は、 宣伝が目ざすべきものの中で 最低級のものがわかる程度に 調整すべきである。」 アドルフ・ヒトラー 『わが闘争』 (平野一郎・将積茂訳)
「ジョンが作ったフォーク・ロックで、 リード・ヴォーカルもジョン。 詞作、サウンドともボブ・ディランの影響が強い。 ハーモニカ・ソロもジョンで、 やはりディランを意識している。 「笑ったりピエロのようにふるまっていても、 仮面の下にはしかめっつ…
「「人間はおのれの生の主人であり、 また、 おのれの死の主人にもなります」 「それはなにかの引用ですか?」 「たしかに。 もはや、われわれには引用しかないのです。 言語とは、 引用のシステムにほかなりません。」」ホルヘ・ルイス・ボルヘス『砂の本』…
「わたしが、 たとえば、dhcmrchtdjのような、 任意の文字列を組み合わせるとすると、 神聖な図書館は その文字列をすでに予想しており、 その隠されたことばは 恐るべき意味をふくんでいたことが わかるのである。」 ホルヘ・ルイス・ボルヘス『バベルの図…
「暴力批判論の課題は、 暴力と、法および正義との関係を えがくことだ、といってよいだろう。 というのは、 ほとんど不断に作用している ひとつの動因が、 暴力としての含みを持つにいたるのは、 それが倫理的な諸関係のなかへ 介入するときであり、 この諸…
「胎児よ 胎児よ 何故躍る 母親の心がわかって おそろしいのか …………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。」 夢野久作『ドグラ・マグラ』
「これは加賀の金沢である。 尤もそれがこの話の舞台になると決める必要もないので、 ただ何となく思いがこの町を廻って展開することになるようなので 初めにそのことを断って置かなければならない。」 吉田健一「金沢」
「沢国の江山、 戦図に入る。 生民なんの計あってか、 樵魚を楽しまん。 君にたのむ、 語るなかれ封侯のこと。 一将功なりて、 万骨枯る。」 曹松 唐代末期の乱世をなげき
「その録音中、 ロンドンのオリンピック・スタジオで 会うことができたクラプトンは 「自分の内面を徹底的に 見つめた書いた歌詞と、 オールド・スクールと新しい感性を 融合させたサウンド」 から成り立っ新作への思いを 意外なほどに熱く語ってくれた。 そ…
「冬の蝿とは何か? よぼよぼと歩いている蝿。 指を近づけても逃げない蝿。 そして飛べないのかと思っているとやはり飛ぶ蝿。 彼等は一体何処で夏頃の不逞さや 憎々しいほどのすばしこさを失ってきたのだろう。」 梶井基次郎の「冬の蝿」
「美術は理想に迫れば迫るほど 美しく、 工芸は現実に交はれば交はるほど 美しい。 美術は偉大であればあるほど、 高く遠く仰ぐべきものであらう。 近づき難い尊厳さが そこにあるではないか。 人々はそれ等のものを 壁に掲げて高き位に置く。 だが工芸の世…
「 「片腕を一晩お貸ししてもいいわ。」 と娘は言つた。 そして右腕を肩からはづすと、 それを左手に持つて私の膝においた。 「ありがたう。」と私は膝を見た。 娘の右腕のあたたかさが膝に伝はつた。」 川端康成 『片腕』
「音を変容させるという すべてのアイデアは ヒップホップから来た」 「あらかじめ存在する何かをとって それをぐちゃぐちゃにして新鮮に吐き出す、 新しい生き生きとした何かにする、 それが好きなんだ。 適合しないもの同士を 混合してポジティヴに見せる…
「Mは、死病の床に就いているとき、 婚約者のKに、 「わたしが死んだら、わたしの霊魂をおそばにまいらせますわ」 といった。 それからちょっと考え込むようすがあって、 「霊魂がおそばにまいりますわ」 といいなおした。」 倉橋由美子『霊魂』
「隴西の李徴は博學才穎、天寶の末年、 若くして名を虎榜に連ね、ついで江南尉に補せられたが、 性狷介、自ら恃む所頗る厚く、賤吏に甘んずるを潔しとしなかつた。 いくばくもなく官を退いた後は、故山、(くわく)略に歸臥し、 人と交を絶つて、ひたすら詩…
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「この目に突き刺さるような極彩色のネオンと、 セックスに誘うあからさまな若い客引きの群れ、 そしてまだ高校生ではないのかと思える娘たちが 客を待つ店の居並びは、とても日本の一角とは思えない。」 宮本輝『チョコレートを盗め』
「きのう、わたしは三十二歳になりました。 兵庫県の尼崎から、この奥能登の曾々木という 海辺の町に嫁いできて丸三年が過ぎたから、 あんたと死に別れて、かれこれ七年にもなるんです。」 宮本輝『幻の光』
「美しい私の姿を 見おぼえた 旅人はあすやってきて 野のあちこちを見まわして私の姿をさがすだろう けれども……ああ 私はもう旅人の目には はいるまい」ゲーテ(秦豊治訳)『若きウェルテルの悩み』手塚治虫『火の鳥』3でも猿田博士が研究に絶望し、この本…
「まことに新婚の若い夫婦の 悦びに充ちた姿は 花のやうにこの世を明るくしてくれるが、 老いたる夫と妻が変らない愛情で いたはり合つてゐる有様は、 それ以上にも 美しいものに見えるのである。」 野上彌生子今日の気分 【京都嵐山・太秦】行ってきました…
「菊子さん。 恥をかいちゃったわよ。 ひどい恥をかきました。 顔から火が出る、などの形容はなまぬるい。 草原をころげ廻って、 わあっと叫びたい、と言っても未だ足りない。」 太宰治『恥』
「申し上げます。 申し上げます。 旦那さま。 あの人は、酷い。 酷い。 はい。厭な奴です。 悪い人です。ああ。 我慢ならない。 生かして置けねえ。」 太宰治 『駆込み訴え』
「われわれがおとなになる といふことは、結局、 自分の中だけで生きてゐることではなくて、 人間が自分の人生の中で、 別な人間との関係をいかに 処理していくか、そして、 いかに他人を自分の中に取り入れるか、 といふことです。」 三島由紀夫 今日の気分…
「十二時きっかりに、 みんなはそれぞれの仕事の手をとめて、 弁当の箱を開いたり、 近くのサラリーマン相手の食堂に行くために、 席を立っていったりした。」 宮本輝『トマトの話』