2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

謎は存在しない。

「答えが言い表しえないならば、問いを言い表すこともできない。 謎は存在しない。問いが立てられうるのであれば、答えもまた与えられうる。」6.5 ウィトゲンシュタイン『論理哲学論孝』岩波文庫 p.147

茸としての音楽は、かつて

「…アイヌのムックリも、ピグミーの葦笛も、オーストラリア・アボリジンのブルローラーも、ンデンブの太鼓…からはただ、なにもない空間にたくさんの切り口を彫り込んでいったり、無数の小さな音の渦巻を作り出したり、流星のように現われたかと思うとふっつ…

カートはメロディを作り出して

「…カートはリズムやコード進行に逆らうおかしなメロディを作り出していた。ギターに従うのではなく、対位法で作曲していた。しかし、なによりも特出していたのはカートのヴォーカルだった。」 マイケル・アゼラッド『病んだ魂』ロッキング・オン p.96 1994

カートはサイケなテープを作った

「彼(カート)は聖歌や政治演説、コマーシャル、その他いろいろな音楽のスピードを早めたり、遅めたりしてサイケなテープを作った。コラージュも作ったが、大抵は絵を描いていた。」マイケル・アゼラッド『病んだ魂』ロッキング・オン p.86 1994

おもしろき こともなき世

「おもしろき こともなき世を おもしろく」 高杉 晋作 辞世

三千世界の烏を殺し

「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」 高杉 晋作 都々逸

怠惰は 罰せられる

「怠惰は、自分の失敗だけでなく、人の成功によっても罰せられる」 ルナール『日記』

だれだ、あくびをしたのは

「だれだ、あくびをしたのは……まだすることは一杯あるんだ」 寺山修司『血は立ったまま眠っている』

ほんとうに行動することができる

「ほんとうに黙することのできる者だけが、ほんとうに行動することができる」 セーレン・キェルケゴール『現代の批判』

熱意は力なり。必ず

「熱意は力なり。必ず到着せんとするところを指せる、一種の引力なり」 北村透谷『熱意』

痛烈な冗談が

「痛烈な冗談があまりに真実に近いと、背後に鋭いとげを残す」 タキトゥス『年代記』

戦戦慄慄

「戦戦慄慄、日に一日を慎め」 淮南王劉安『淮南子』

創造力 不足

「創造力が不足しているから、才能に訴えるようになる」 ジョルジュ・ブラック『昼と夜』

自由と我儘

「自由と我儘との界は、他人の妨を為すと為さざるとの間にあり」 福沢諭吉『学問のすゝめ』

小さく叩けば 大きく叩けば

「竜馬曰く「西郷は その人物 芒漠として、摸促すべきなし。釣鐘のごとく、小さく叩けば小さく鳴り、大きく叩けば大きく鳴る」と。余、深くこの言に感じ、実に知言となせり。」 勝海舟 回想

《テクストについて重ねられた

「私のテクスト群は、互いに入り組み合っていて、どれひとつとして他を覆いつくしてはいない。このテクストも、ひとつ《つけ加えられた》テクスト、系列中の最新のもの以外ではなく、意味の究極形態などではない。《テクストについて重ねられたテクスト》、…

登場人物たちは 反目し合って

「ロドニー・シューワンの指摘を待つまでもなく、登場人物たちはすべて反目し合っている。ヘロデとヘロデアは口論を繰り返し、「若きシリア人」の思いをサロメは無視し、母(=ヘロデア)と娘(=サロメ)は言葉も交わさない。そして、サロメと預言者、ヨカナーン…

私が文学と言いますのは、

「私が文学と言いますのは、一群の、一連の作品のことではなく、商業や教育の一部門のことでもなく、ひとつの実践、書くという実践によって残された痕跡からなる複合的な書きもののことなのです。」 ロラン・バルト「コレージュ・ド・フランス就任講義」

宗教は もっともたいせつなこと

「宗教はわれわれの生活上もっともたいせつなことがらのひとつである――こどものときからわれわれはすでに片言まじりに神に祈ることを教えられ、ちいさい両手をくんで崇高このうえない神にさしだし、その年齢ではまだ理解できない数々の文句を、将来の生活に…

火も ほうっておくと川の水でも

「火も小さいうちならすぐに踏み消せるが、ほうっておくと川の水でも消せなくなる」 ウィリアム・シェイクスピア『ヘンリー6世』

ひとつのことに集中するための

「時間厳守の習慣、秩序と勤勉、一度にひとつのことに集中するための決断力。それらがなければ、わたしはこれほどの業績を残せなかっただろう」 チャールズ・ディケンズ

一策

「一策 天下の政権を朝廷に奉還せしめ 政令よろしく朝廷より出づべき事」 坂本竜馬 船中八策

小説は「事件」の歴史にすぎない

「私にとって――小説とは「事件」の歴史にすぎないので――結末はその「事件」の終わりと思われるところにあるのだ。人生には最終的なものなどない。だから「事件」でさえも役者(関係者)たちの人生が関わっているうちは結末がないのだ」 フォード・マードックス…

ニーチェ ほのかな感じ

「夢のなかでは形という形がすべてわれわれに語りかけてくる。そこにはどうでもいいような、むだなものは、何ひとつないのである。夢の現実がそういうふうに生き生きとしているにもかかわらず、それでもやはりわれわれはなんとなくそれが仮象だというほのか…

夢は《モノローグ的》である。

「夢を(いい夢でも悪い夢でも)見るのは味気ない(夢の話ほど退屈なものがあろうか!)。それに反して幻想は、どんな徹夜や不眠の時間をすごすときも、ありがたい。それは、肌身離さず持ち歩けるポケット判の小説であり、どこででも、他人にとやかく思われるこ…

すべては私たちの中で生成した。

「《すべては私たちの中で生成した。というのも、私たちが私たちであり、つねに私たちでありながら、しかも一刻たりとも同一ではないからだ》」 ドニ・ディドロ『エルヴェシウスへの反駁』

師の教へに随ひ 一心不乱に稽古

「剣術初心の内は、稽古に理非善悪の沙汰は、余り深くは入らぬものなり、唯師の教へに随ひ、稽古数をかけて、一心不乱に稽古すれば、自然と妙処に至るものなり、佛道に於て唯一心に念佛を唱へよ、念佛を申せよと教ふるは、念佛をさへ唱ふれば、自然と悪念は…

我が為する事我のみぞ知る

「世の中の人は何とも言わば言え我が為する事我のみぞ知る」 坂本竜馬 16歳

ひとつぶの涙

「ことばが何ものであろう。ひとつぶの涙は、より多くを語ることであろう。」 フランツ・ペーター・シューベルト

客体的宗教は頭のなかで秩序だて

「客体的宗教は頭のなかで秩序だてられ、ひとつの体系にもたらされ、一冊の本に表現され、他人のまえで講義される。が、……主体的宗教は生き生きとしたものであり、存在の内面から外にむかう活動である」 フリードリヒ・ヘーゲル『民族宗教とキリスト教』