2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

愛我那勢命 爲如此者 汝國之人草

愛我那勢命 爲如此者 汝國之人草 一日絞殺千頭 爾 伊邪那岐命 詔 愛我那邇妹命 汝爲然者 吾一日立千五百産 是以 一日必千人死 一日必千五百人生也うつくしき あが なせの みこと かく したまはば みましの くに の ひとぐさは ひとひ に ちかしら くびりころ…

朝に死に夕に生きるならひ

「朝に死し、夕に生るゝ ならひ、たゞ水の泡にぞ似たりける。知らず、生れ死ぬる人、何方より來りて、何方へか去る。また知らず、假の宿り、誰がために心をなやまし、何によりてか、目を悦ばしむる。その主人と住家と、無常を爭ふさま、いはば、朝顔の露に異…

無関心こそ疑うより はるかに 忌々しい行為

「―いや 人は疑うべきだよ―!? ―多くの人は誤解しているけれど人を疑うとはつまりその人間を知ろうとする行為なんだ。『信じる』その行為は紛れもなく高尚な事だ……しかしね 多くの人間が『信じる』の名の下にやってる行為は実は他人を知る事の放棄 それは決…

「馴染む」がまさにアイデンティファイ

「…本来の日本語の中にアイデンティフィケーションにぴったりの語が存在していた…同一化とか同一視は日本語として馴染みにくい、とのべたが、この「馴染む」がまさにアイデンティファイにぴったりなのである。「馴染む」だけでなく「馴付く」もここに加えて…

あたかもうそつきなるかの如く

「…一般史学者のこれに対する態度が、なほ過當に冷淡であつて、所謂齋東野人の語を以て視るばかりか、時としては単純なる地方人を、あたかもうそつきなるかの如く取扱ふが故に、彼等がいよいよ其確信に固執するの結果となり、彼等と共に静かに傳説の歴史とし…

書いた物の勢力

「書いた物の勢力が今日より小さかつた時代には、民間の話は縁起や紀行を離れて又変化する。暫らくして再び来て見れば、面白い位に外形が改まつて居る。」 柳田國男「比丘尼石の話」『妖怪談義』『定本柳田國男集第四巻』筑摩書房 s38 p.265 使ってみたいウ…

よその民族よりも遥かに

「…唯日本の國民が、よその民族よりも遥かに立ちまさって、帝王巡國の傳説を信じやすい習性を具へて居た事實…」 柳田國男「史料としての傳説」『妖怪談義』『定本柳田國男集第四巻』筑摩書房 s38 p.192

盲信せず、自分の現象を検し

「ただ我々は外国の学者に盲信せず、自分の現象を検し、自分の疑惑を釋くことを心掛ける必要を認めるのみである。」 柳田國男「盆過ぎメドチ談」『妖怪談義』『定本柳田國男集第四巻』筑摩書房 s38 p.352

名前までが変幻出没して

「…化け物は名前までが変幻出没して居たのである。」 柳田國男「妖怪談義」『妖怪談義』『定本柳田國男集第四巻』筑摩書房 s38 p.304

かういう風に後ろ髪を引く

「妖怪はつまり古い信仰の名残で、人がその次の信仰へ移つて行かうとする際に、出て来てかういう風に後ろ髪を引くのである。」 柳田國男「盆過ぎメドチ談」『妖怪談義』『定本柳田國男集第四巻』筑摩書房 s38 p.352