2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

苦労は人間をけちに意地悪くする

「苦労が人間をけだかくするというのは、事実に反する。幸福が、時にはそうすることはあるが、苦労はたいてい、人間をけちに意地悪くするものなのだ。」サマセット・モーム『月と6ペンス』清貧とはいいますが、ある程度お金がないと心まで貧しくなる。ようで…

人間は迷う

「人間は、努力する限り、迷うものだ。」 ゲーテ『ファウスト』 〜テクスト礼讃〜 http://fiderio.blog68.fc2.com/blog-category-143.html

礼儀は茶番であり芝居である。

「真実と誠実となくしては、礼儀は茶番であり芝居である。」 新渡戸稲造『武士道』真の礼儀とは?考えさせられます。

スウィフト 人間たるもの、便所で真剣に精神統一

「およそ人間たるもの、便器にかかっている時ほど真剣で、思いつめ、精神統一を果たしている時は他にない。」 ジョナサン・スウィフト『ガリヴァー旅行記』 〜テクスト礼讃〜 http://fiderio.blog68.fc2.com/blog-category-143.html

愛のなかにあるいくぶんかの狂気 いくぶんかの理性

「愛のなかには、つねにいくぶんかの狂気がある。しかし狂気のなかにはつねにまた、いくぶんかの理性がある。」 フリードリヒ・ニーチェ『ツァラトゥストラこう言った』もうすぐ2000件!文学〜音楽まであらゆるテクストを駆け巡ります。 〜テクスト礼讃〜 サ…

嫉妬深い人はこういう人 byシェイクスピア

「嫉妬をする人はわけがあるから疑うんじゃないんです、疑い深いから疑うんです。」 ウィリアム・シェイクスピア『オセロ』テクスト礼讃 通信簿 購読 いま 12人 の読者がいます♪----------------------------- テクストの宝庫 引用の図書館 伝記グルーヴ テ…

ナショナリストは、すばらしい才能を持っている。

「ナショナリストは、味方の残虐行為となると非難しないだけでなく、耳にも入らないという、すばらしい才能を持っている。」ジョージ・オーウェル『オーウェル評論集』テクスト礼讃 通信簿 購読 ↑そのままメール送れば、メルマガお届け♪--------------------…

メルマガ始めてみました♪

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ヘイドン・ホワイトの『メタ・ヒストリー』は興味深い。

「ヘイドン・ホワイトの『メタ・ヒストリー』は歴史家が自覚的に修辞学を駆使したのではなく、彼らの無意識、実際には行なっているにもかかわらず考えていなかった技法を分析したという点できわめて興味深い。」 多木浩二「実践のセミオティーク」『現代思想…

物語は歴史を組織化する隠喩である。

「物語は歴史を組織化する象徴的隠喩である。……問題の焦点は、物語の実践的な語りが、時間的隠喩として、はじめて「歴史性」を開示するという点にあるように思われる。」 河本英夫「物語と時間化の隠喩」『現代思想』p.80 1987

auctorの第三の意味、頭目、指導者の意味

「auctor[ラテン語。フランス語のauteur、英語のauthorに相当]なる概念は創始者がもつ二つの概念を含む(……)。一つは生殖源、父、先祖のそれであり、他は発明者、創造者、作者のそれである。そしてこの二つの概念からauctorの第三の意味、頭目、指導者の意…

肝心なことは、見ずに認めることじゃ。

「見てのうえなら、これほど明らかな事実を認めることは意味をなさぬ。肝心なことは、見ずに認めることじゃ。」 セルバンテス『ドン・キホーテ』-----------------------------文学の宝庫 〜テクスト礼讃〜-----------------------------

『冥土』 高い、大きな、暗い土手が、何処から何処へ行くのか

「高い、大きな、暗い土手が、何処から何処へ行くのか解らない、静かに、冷たく、夜の中を走ってゐる。その土手の下に、小屋掛けの一ぜんめし屋が一軒あった。」内田百輭『冥土』冒頭-----------------------------------------内田百輭の宝庫 〜テクスト礼…

花田清輝 『海舟座談』のなかのあちらこちらで、勝海舟は、しきりに

「『海舟座談』のなかのあちらこちらで、勝海舟は、しきりに「機」という言葉をつかっている。たとえば「それ御覧ナ、機があるのだもの、機が過ぎてから、なんといったって、それだけのことサ」といったふうに、である。」花田清輝「「慷慨談」の流行」冒頭-…

テレビを「流れ」で考える方が生産的である。

「テクスト間相互関連性という概念は、テクストは境界を有するという考えを問題にし、内と外という二分法に疑問を投げかける。テクストはどこから「始まり」、どこで「終わる」であろう?「テクスト」とは?「文脈」とは?テレビという媒体は、この論点を浮…

それらが志賀直哉の創作衝動を促す刺戟のひとつに

「確かジイドだつたと思うが、昔は文學・音學・繪画かどが互いに影響しあつていたが、現代では各自がそれぞれ専門的に分化してしまつて、制作面において影響しあうなどということは、全くなくなつてしまつたという風なことを述べていた。この現象はわが國の…

大事なのは、くり返し読むこと

「大事なのは、ただ読むことではなく、くり返し読むことです。」ホルヘ・ルイス・ボルヘス(篠田一士訳)「疲れた男のユートピア」『砂の本』集英社 p.104 1975テクスト礼讃 通信簿 購読 ↑そのままメール送れば、メルマガお届け♪-----------------------------…

あなたの魂は円の中心にとどまる脚、

「あなたの魂は円の中心にとどまる脚、 もひとつの脚が遠くさまようと 身を倒し、その便りに耳傾け、 それがもどるにつれて、身を起こす。あなたと私はそうしたもの。私は ひとつの脚として、曲がって走るが あなたさえしかと動かねば、円は正しく描け、 は…

引用と呼ぶことは、著しくわれわれの言語感覚を害する。

「少なくとも特定のテクストの持ちうる間テクスト的関係について、それを引用と呼ぶことは、著しくわれわれの言語感覚を害する。何故なら、それは意志的な行為の結果でもなく、また引用されるものが既存のものであるという自明の規定にも違犯しているからか…

覚来めて一元に帰す

「逆順無二の門 大道は心源に徹す 五十五年の夢 覚来めて一元に帰す」 明智光秀辞世

今此の時ぞ天に擲うつ

「提ぐる 我得具足の 一つ太刀 今此の時ぞ天に擲うつ」 千利休辞世

誰の子でもないので、その後誰の子であることもできず、

「刻み込まれたその瞬間すでに誰の子でもないので、その後誰の子であることもできず、(……)その出自を認定できない」クリストファー・ノリス『デリダ−もうひとつの西洋哲学史』1987 (富山太佳夫・篠崎実訳)岩波書店 1995 p.35テクスト礼讃 通信簿 購読 ↑その…

ネルヴァルはスカロンに多大な影響を与えた?

「……間テクスト性、こちらの方はクロノロジックな制限には無関係である。たとえばこんなふうに言ってもよいだろう(また、これからはそういう言い方がされるようになるだろう)。いわく、ネルヴァル[1808-55、フランスの詩人・小説家]はスカロン[1610-60、フラ…

だれが話そうとかまわないではないか、だれかが話したのだ、

「だれが話そうとかまわないではないか、だれかが話したのだ、だれが話そうとかまわないではないか。」 サミュエル・ベケットフーコーはベケットのこの文に、今日のエクリチュールの根本的な倫理的原則のひとつを認める。

「子よ」と叫ぶ声が聞こえ、私は答えた「主よ」と。

「しかし、私が怒り、言い募って、 荒れ狂っていたとき、 「子よ」と叫ぶ声が聞こえ、 私は答えたのだ、「主よ」と。」ジョージ・ハーバート「くびき」テクスト礼讃 通信簿 購読 ↑そのままメール送れば、メルマガお届け♪----------------------------- テク…

(小説の誕生)この種の著作が試みられた例を知らない。

「私はこの種の著作がわれわれの国語で試みられた例を知らない。」ヘンリー・フィールディング『ジョーゼフ・アンドルーズ』テクスト礼讃 通信簿 購読 ↑そのままメール送れば、メルマガお届け♪----------------------------- テクストの宝庫 引用の図書館 伝…

スイマガ テクスト礼讃通信

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哲学者たるもの、運命に訴えることも、科学的没人格性の諸権利に訴えることもできない

「ヒュームは一七一一年にエディンバラに生まれ、一七七六年に没した。偉大な哲学者の人生はつねに幾分かは、この哲学者が人生について抱いていた考えそのものであるように思われる。少なくとも表面的には、哲学者たちは、詩人たちや学者たちより以上に自分…

彼らは言うだけ

「彼らは言うだけで、行わない。」 新約聖書「マタイによる福音書」23章3節

マラルメは間テクスト性を、隔たりや間断の戯れとして作動化させる

「……マラルメは間テクスト性を、複数テクスト間の関係として作動化させるのではなく、それをテクスト内の隔たりや間断の戯れとして作動化させる。」バーバラ・ジョンソン『差異の世界』紀伊國屋書店 1990 p.121テクスト礼讃 通信簿 購読 ↑そのままメール送れ…