その夢想がどこまでも分岐しつづけ

「今いそがしく口述を終えたばかりのこのノートが、この一巻の終わりならぬよう、また、今これを閉ざす人々の、好意にみちた想像力のなかで、その夢想がどこまでも分岐しつづけることを願ってやまない。」
ホルヘ・ルイス・ボルヘス『砂の本』「あとがき」集英社文庫 1995 p.143