2007-10-27から1日間の記事一覧

言葉はそれを使用する者の地に立つて

「言葉はそれを使用する者の地に立つて考へて見なければ、少なくともその起こりを知ることは出来ない。」 柳田國男『妖怪談義』『定本柳田國男集』 第四巻 筑摩書房 s38 p.316

眼に見えぬ記録の数十頁を

「…直ちに標準語のお化け又は化け物に引直すことは即ち又常民信仰史の眼に見えぬ記録の数十頁を、読まずに飛ばしてしまふやうな不安がある。方言は早晩消滅すべきものであらうが、残つて居るうちは観察しなければならぬ。さうしてその意義を尋ねるのが学問だ…

読むことは慎み深く洗練された知的な

「読むことは、さしあたり、書くことの後に来る行為である。それは、より慎み深く、より洗練された、より知的な行為なのである。」 ホルヘ・ルイス・ボルヘス「汚辱の世界史」初版 序『砂の本』1995 p.149

その夢想がどこまでも分岐しつづけ

「今いそがしく口述を終えたばかりのこのノートが、この一巻の終わりならぬよう、また、今これを閉ざす人々の、好意にみちた想像力のなかで、その夢想がどこまでも分岐しつづけることを願ってやまない。」 ホルヘ・ルイス・ボルヘス『砂の本』「あとがき」集英…

政治的暗殺を是認することができない

「ジョン・フェルトン、シャルロット・コルディ、リベラ・インダルテの意見(「ロサスを殺すのは聖なる行為だ」)や、ウルグワイ国歌(「暴君あらば、われにブルータスの剣あり」)にもかかわらず、わたしは政治的暗殺を是認することができない。」 ホルヘ・ル…