アメリカ文学

青春とは人生の或る時期ではなく心の様相を言う

「青春とは 人生の或る時期を言うのではなく 心の様相を言うのだ。 逞しき意志、 優れた創造力、 炎ゆる情熱、 怯懦を却ける勇猛心、 安易を振り捨てる冒険心、 こう言う様相を青春と言うのだ。 年を重ねただけで人は老いない。 理想を失う時に初めて老いが…

ウィリアム・バロウズ『ジャンキー』冒頭書き出し

「おれが初めて麻薬を知ったのは 戦時中の一九四四年か五年ごろのことだ。 おれは、そのころ造船所で働いていた ノートンという男と知り合いになっていた。 本名をモレリとか何とかいうノートンは、 戦争前に給料支払い小切手を偽造して 陸軍から追い出され…

われわれはぼつぼつ幻滅を感じ始めていた。

「葉巻もすでに燃え尽きかけ、 われわれはぼつぼつ 幻滅を感じ始めていた。 それは古い学校友達が 大人になってから 再び会合してみて、 もはや昔ほどお互いに 共通性を持っていないのを 知ったときに味わう、 あの幻滅感だった。 ラザフォードは 作家になっ…

ユーモアのチカラ

「ユーモアには人の心を楽にする力がある」カート・ヴォネガット『国のない男』お笑いも。 ほかには何が人を楽にするのか?----------------------------- テクストの宝庫 引用の図書館 伝記グルーヴ テクスト礼讃 -----------------------------

年寄り>用心深くなるだけですな。

「年寄りになったからって、賢くなるもんじゃありませんよ。用心深くなるだけですな。」アーネスト・ヘミングウェイ『武器よさらば』テクスト礼讃 通信簿 購読 ↑そのままメール送れば、メルマガお届け♪----------------------------- テクストの宝庫 引用の…

ふり ヴォネガット作品

「ふりこそが自分なのだ。だから何のふりをするか、気をつけなくてはならない。」 カート・ヴォネガット『母なる夜』

蛙を二匹飲み込まなければ

「蛙を二匹飲み込まなければいけないときは、大きいほうから飲み込むこと。それと、あまり長いあいだ見つめないことだ。」 マーク・トゥエイン

私は大きく、単純ではない

「私は自己矛盾しているって?それなら、それでよい。私は大きく、単純ではないのだから。」 ウォルト・ホイットマン『私自身のうた』

思い出すのは、ラストシーンで

「読者が本を読み終わって、数日、数週間、数ヵ月たってから思い出すのは、ラストシーンである」 ディーン・R・クーンツ『ベストセラー小説の書き方』(大出健訳)朝日文庫

トゥエイン 人間関係って奴だな

「生まれてから死ぬまで、人間ってものは、醒めてるかぎり、たえずなんらかの教育を受けてるわけだよ。そして、その教育者の中でも第一番は、いわゆる人間関係って奴だな」 マーク・トゥエイン『人間とは何か』

夢なんてあんまり安全なものじゃないわね

「夢なんて、身近にもっていると、あんまり安全なものじゃないわね…」 ウィリアム・フォークナー(瀧口直太郎訳)「クマツヅラの匂い」『フォークナー短編集』新潮文庫 s30 p.193

That Evening sun

That Evening sun「あの夕陽」ウィリアム・フォークナー1931"I have to see that evening sun go down." 「私はあの夕陽が沈むのを見るのがきらい」 という、セント・ルイス・ブルースの一節から採用雑誌発表時は、That Evening Sun Go Downという題名

断片的な視覚情報の曼荼羅

「眼を閉じた。 作業のスイッチの、刻み目のある表面が指に触れる。 目の裏の、血に照らされた闇の中、銀色の眼閃が空間の端から渦巻くように流れこみ、催眠的映像が、滅茶苦茶に駒をつなぎあわせたフィルムのように走り過ぎる。記号、数学、顔―ぼやけて断片…

流言、噂話、それをなんと呼んでもかまわない

「雨が降らなくなって六十二日が過ぎ、なにもかもが血に染まったような九月のたそがれどき、乾いた草原を渡る火のように駆け抜けたものがあった――流言、噂話、それをなんと呼んでもかまわないが、ミス・ミニー・クーパーとひとりの黒人にまつわるはなしだ。…

自分の郷土がたとえ切手のように

「自分の郷土がたとえ切手のように小さなところであっても、書くに値することはとうてい書き尽くすことができないほどある」 ウィリアム・フォークナー 自分が育った南部の町について

古代人が涅槃と呼んだ状態

「警戒心、恐怖、逃避、闘争、 欲望、なわばり意識を司る 脳の回路が一時的に遮断される。 動物的衝動にゆがめられることなく、 すべてが完全な明瞭さで見えてくる。 古代人が涅槃と呼んだ状態、 すべてを見る至福に 到達したのである。」Thomas Pynchon, in…

ロバート・フロースト

「森の中の分かれ道で選ぶ 人が余り通っていない道とは、手付かずの自然が残されている道であり、その道を選べば結果は全く違ったものになる」 ロバート・フロースト"The Road Not Taken"

結局人間が興味を持つのは二つのこと

「結局人間が興味を持つのは二つのことです。まず現実(リアリティー)。そして次に、それについて語ること(テリング・オヴ・イット)です。」 ガートルード・スタイン 1946年のインタビュー

私が(作家として)やったことは全部

「私が(作家として)やったことは全部、フローベールとセザンヌの影響を受けています。」 ガートルード・スタイン 1946年のインタビュー

ウィリアム・フォークナー

「雄鹿は視界のなかに現われたのではない、ただそこにいただけであり、亡霊のようには見えず、まるで光がすべて体のなかに凝縮(ぎょうしゅく)し光の源(みなもと)になったみたいに光のなかを動くばかりか、光をまき散らし、いつもの鹿のように人が先に鹿…