2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧
「『哲学』は全く失敗であった。余の演繹的な『東洋的』の思考は、知覚作用、概念作用といふが如き、厳密なる帰納的方法とは全く相容れなかつた。余には斯くの如きものは凡て何等区別を必要とせざる自明の事実であり、或は哲学者が暇潰しの為に論じたる同一…
「レヴィ=ストロースは、根底に論理的なものがあるというこの認識に衝撃を受け、それまで前論理的なものとみなされた未開の思考や制度を、音韻論を導入することによって解明可能なものとした。構造主義はそこからはじまるのであって、ソシュールを構造主義の…
「花に鳴く鶯、水に住むかはずの声をきけば、いきとしいけるもの、いづれか歌を詠まざりける。」『古今集序』いきとしいけるものの出典
「主観を一つだけ想定する必然性はおそらくあるまい。おそらく多数の主観を想定しても同じくさしつかえあるまい。それら諸主観の協調や闘争が私たちの思考や総じて私たちの意識の根底にあるのかもしれない。支配権をにぎっている「諸細胞」の一種の貴族政治…
「こうしてわれわれは、一種の循環に落ちこむことになる。端緒を理解するには、与えられた学の今日の形態からその発展へと遡らねばならない。しかし、端緒を理解することなしには、この発展が意味の発展であることにはならない。そこでわれわれに残されてい…
「我々が国語と認めるものは日本帝国の中堅たる大和民族が思想の発表及び理解の用具として古来使用し来り、又現に使用しつつあり、将来も之によつて進むべき言語をいふのである。」山田孝雄 「国語とは何ぞや」
「家貧則思良妻国乱則思良相」『史記』家貧シケレバ則チ良妻ヲ思ヒ、国乱ルレバ則チ良相ヲ思フ困ったときに助けてくれるものが欲しいもんです
「驕れる者は久しからず、唯春の夜の夢のごとし」平家物語
「旅人のおなじ道にや出でつらむ笠うちきたる有明の月」十六夜日記
「惟教学半」 『書経』惟レ教フルハ学ブノ半ナリ
「私は若き情熱を吐露し、以て国語学への手向としたい。──国語学よ、死して生れよ」亀井孝 「日本言語学のために」
「『論語』を作る支那と、鴉片を吸う支那とが、一つのものとして説明されねばならぬ。それを貫くものが説明されねばならぬ。支那の美しい部分ばかりを見ていてはならぬ。また醜い部分ばかり見てはならぬ。そうしてこそ、逞しい支那学が始めて成立するのであ…
「一つの民族の存在を防衛するものは、ただ武力のみではない。どんな爆弾も破壊することのできない団結こそ、一層強い防衛力である。あらゆる武装は解除されてもよい。ただ国民的統一だけは失われてはならない。その点を考えると、われわれの面しているもっ…
「王が王であるのは、ただ他の人間が彼にたいして臣下としての態度をとるからにすぎない。ところが彼等は反対に、彼が王だから自分たちは臣下なのだと思うのである。」カール・マルクス 『資本論』第1巻第1篇 注
「ネーションというのは人民の日々の一般投票である。」エルネスト・ルナン
「その点でおもしろいのは北一輝と筧克彦ですね。天皇制の再編成は必要としても、資本主義体制の上からいえば北一輝では困る、だからはじき出される。ところが、筧さんの方になると、その国体論は猛烈なもので、天皇制からいえば極右といってもいいものだけ…
「イデオロギーにしても外から上からという結びつき方もあるし、外から下からという結びつきもでてくる。内から上からという結びつき方もあり、内から下からという結びつき方もあるわけですね。そういういろいろなからまり合いのなかで大きな変革が進行する…
「私の養父は、田舎の町長さんをしていました。本業は味噌、醤油の醸造業なんですが、あまり仕事はしませんでしたね。ほとんど仕事をせず、趣味に生きた人ですが、村のためにはたいへんつくした人です。あるとき、戦争中のことですが、米が盗まれたことがあ…
「学問と芸術を持っている者は、同時に宗教をも持っている。学問と芸術を持たない者は、宗教を持て! 」 ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ Johann Wolfgang von Goethe 「温順なクセーニエン」
「仲良き事は美しき哉」「見るもよし、見ざるもよし、されど我はさくなり」「君は君 我は我也 されど仲良き」 「天に星 地に花 人に愛」「勉強勉強 勉強のみ よく奇蹟を生 む」武者小路実篤 「画讃一束」 小学館版『武者小路実篤全集』第11巻(絶版)p.82