2006-01-01から1年間の記事一覧

織田信長

「人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり」幸若舞『敦盛』

フレデリック・ショパン

「長い序論のあとで彼は一小節一小節を分析してこれはただ普通にある変奏曲ではない、幻想的な絵画的な描写だといっています。第二ヴァリエーションはドン・ジョヴァンニがレポレロとかけまわるのだとか、第三はツェルリーナが接吻されていて、それを見て怒…

エドマンド・スペンサー

「二人は、衣裳の乱れを、なおすために付き添い、 後ろから、花嫁の前には、色も、仕立ても、 同じ服を着た、二人の小姓が、 ゆっくりと歩調をとっていた。」 エドマンド・スペンサー『妖精女王』Book ?、Canto??、4647 クリックをひとつ♪

金とは、まこと、大事なものだから。

「教区の主任司祭と教区主祭は、 黒死病の大流行の時以来、 教区の貧困を、司教に訴えて、 ロンドン住まいの許可を懇願し、 上級聖職、買うために、実入りよい年忌ミサの歌うたう。 金とは、まこと、大事なものだから。」ウィリアム・ラングランド 『農夫ピ…

中上健次

「……言葉を書くという行為はいつも、 絶えず、その小説家に様々な問を発する。 その問に答え切って再度、筆を執っているわけではない 問があまりにも切実で、だから、問そのものを書きつける事もあれば、 問の重さを支え切れず、問に圧し潰されて流れだした …

藤井貞和

「書くことのなかに語り手を招きいれ、 語る時や場所をうちわくとして設定しながら、 (中略)自身は語るものでなく、 書かれた存在であるのに、内容上は〃語り〃をもつという、 矛盾する在り方を特徴として物語文学は成立する。」藤井貞和『物語の起源』 押…

梶井基次郎

「まあ早急な批評は避けるがこんな面白いものは トルストイの『戦争平和』以来だ、 経済の本にして経済の本ではない、 何シリング何ペニイというようなことが書いてあるので 経済学のことばかり思っていて読まなかった以前がうらめしくなる位だ、 左傾や右傾…

手塚治虫

アトム「ねえ博士 どうしてロボットどうしうらみもないのに 戦うんでしょう!?」 お茶の水博士「さあね わしにはよくわからんが 人間がそうしむけるのかもしれんな」 アトム「ぼく……今にきっとロボットどうしが仲よくして けんかなんかしないような時代になる…

ジム・ジャームッシュ

「…ゴースト・ドッグのどこが面白いかといいますと、過去のいろいろなものを使っているけれども、近代的なものも使っている。たとえば、彼は、電子的な最新装置を持っているけれども、伝書鳩を使っている。私は若い頃、よく学者と議論したんですが、芸術には…

ジャン=ポール・サルトル

「この書は私にとってひとつのショックだった。 そこにはどんな創作品ももちえない強烈な緊張と、 焼けつくような憎悪がみちみちているのだ。 そして読めば読むほど、 問題の解決の難しさを思い知らされるのであった。」ジャン=ポール・サルトル編『アラブ…

二葉亭四迷

「まづ弁解すべきは私の文学嫌ひといふ事で、 嫌ひだと言ひ、遊戯分子があるからといふ様な事が、 実は少し違つてゐるので…。 これは元来私にも何と言つて可いか分からぬので、 今まで種々言つてゐたのは実は自分から好い加減に解釈して、 つまり自分から欺…

蓮実重彦

「それを博学と呼ぶには彼の知識はあまりに貧弱であったし、 ましてや言語学的な卓見を誇りうるほど 事情に通じていたわけでもないのに、一人の男が、あるとき、 不意に辞書の編纂という途方もない計画を思いたち、 知人や親しい仲間たちに向って、その構想…

浅田彰

ぽち♪

南方熊楠

「史を案ずるに、心性上の開化は、 物形上の開化とは大いに違い、一盛一衰一盛一衰するが、 決して今のものが昔にまされるといいがたし… ハーバート・スペンセルなど、何ごとも進化進化というて、 宗教も昔より今の方が進んだようなこといえど、 受け取りが…

南方熊楠

「今の学者(科学者及び欧州の哲学者の一大部分)、 ただ個々のこの心、この物について論究するばかりなり、 小生はなにとぞ心と物が交わりて生ずる事 (人界の現象と見て可なり)によりて究め、 心界と物界とはいかにして相異に、 いかにして相同じきところ…

蓮実重彦

>「20世紀が後生に誇れる何かがあるとしたら、とりあえずはゴダールの『映画史』しかないと自信をもって言える時が必ず来ると思う。」 蓮見重彦(「批評空間」2000ll-25号より)押してみてください♪

ジャン・ジュネ

「この世は、度を失った恐怖ゆえに滅びつつある」ジャン・ジュネ『薔薇の奇蹟』 クリックをひとつ♪

村上隆

「世界的にみて、アートにおける最大重要テーマというのは「死」なんです。「アートは死に対して哲学的な答えを出さなければいけない」という考えがあって、ゆえに宗教を引用したり政治的なものを使ったりしてるという具合で。で、日本は世界で唯一原爆を体…

Henri Matisse

「1平方センチメートルの緑と1平方メートルの緑は、同じ緑でも別のものだ」 Henri Matisseクリッククリック♪

大岡昇平

「私は既に日本の勝利を信じていなかった。 私は祖国をこんな絶望的な戦に引きずりこんだ軍部を 憎んでいたが、私がこれまで彼等を阻止すべく 何事も賭さなかった以上、今更彼等によって 与えられた運命に抗議する権利はないと思われた。 一介の無力な市民と…

大岡昇平Ooka, Shohei1909年03月06日〜1988年12月25日

Ooka, Shohei 1909年03月06日〜1988年12月25日作家・翻訳家。東京生まれ 旧制成城高等学校時代フランス語の家庭教師として小林秀雄から指導を受けた。 1932年京都帝国大学文学部仏文学科卒業後、国民新聞社に入社。1年後退職し、スタンダールの研究に取り組…

ミハイル・バフチン

「それぞれに独立して互いに融け合うことのない あまたの声と意識、それぞれがれっきとした 価値を持つ声たちによる真のポリフォニーこそが、 ドストエフスキーの小説の本質的な特徴なのである。 彼の作品の中で起こっていることは、 複数の個性や運命が単一…

北一輝

「過去ニ欧米ノ思想ガ日本ノ表面ヲ洗ヒシトモ今後日本文明ノ大波涛ガ欧米ヲ振憾スルノ早キヲ断ズルハ何タル非科学的態度ゾ。 エジプト、バビロンノ文明ニ代リテ希臘文明アリ。希臘文明ニ代リテ羅馬文明アリ。羅馬文明ニ代リテ近世各国ノ文明アリ。 文明推移…

北一輝

「吾人は社会主義を主張するが為に帝国主義を捨つる能わず」北一輝「咄、非開戦を云う者」 クリックしてくださいな♪

ローラン・ジェニー

「…《引用された》テクストはほとんど自己の 他動詞性を捨てることを承認しなければならない。 つまり、それはもはや語ることなく、語られるのである。 もはや外示することなく、共示するのである。 もはや自分自身のために意味することなく、 《神話のブリ…

ローラン・ジェニー

「表現=表象を変形可能な一素材として 自分の思いのままに再編成しつつ、 相互テクスト性のたどる道は時に、 記憶内容としてのさまざまな 表現=表象に対する夢の働きを思わせる。」ローラン・ジェニー「形式の戦略」 是非とも1クリックを♪

ローラン・ジェニー

「…模倣、パロディ、引用、モンタージュ、 剽窃…その時、作品の相互テクスト性の確定は二重になる。 パロディは、それが戯画化する作品と、 その固有のジャンルを構成する全パロディ作品とに、 同時に関係を持つ。」ローラン・ジェニー「形式の戦略」 ガンバッ…

ローラン・ジェニー

「…ある文学作品の意味と構造が把握されるのは、 そのいくつかの原本との関係においてのみである。 原本それ自体も、長く連なっているさまざまなテクストから 引き出されてきたもので、原本となるものはそのつらなりの、 いわば不変体なのである。」ローラン…

ローラン・ジェニー

「相互テクスト性を欠けば、文学作品は、 まだ知られていないある言語に属する言葉と同じ理由から 知覚できない…」 ローラン・ジェニー「形式の戦略」p.17 1クリックを♪

ロラン・バルト

「…彼女が位置を移動させるもの、 それは既に言われたこと、 すなわちシニフィエの執拗な強調、 すなわち愚鈍さであり、彼女が覆そうとするもの、 それは権威、独話=単一論理的科学の権威、系統にもとづく権威である。」ロラン・バルト『異邦の女』 1クリッ…