2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

才能のある人は時間を使おうと努力する

「凡人はただ 時間の過ごし方を考えるだけだが、 才能のある人は 時間を使おうと 努力する」ショーペンハウエル 『意志と表象としての世界』中央公論新社

サッカーにおけるテクニックとは、作家の持つボキャブラリーに似ている。

「サッカーにおけるテクニックとは、 作家の持つボキャブラリーに似ている。 ボキャブラリーが豊富だからといって 作家としての才能があるとは言えないが、 ボキャブラリーが少なければ 優れた小説を書けるわけがない。」アーセン・ベンゲル

あれでお酒さえ飲まなければ、……神様みたいないい子でした

「「泣きましたか?」 「いいえ、泣くというより、……だめね、人間も、ああなっては、もう駄目ね」 「それから十年、とすると、もう亡くなっているかも知れないね。 これは、あなたへのお礼のつもりで送ってよこしたのでしょう。 多少、誇張して書いているよ…

書き遺されたものは疑ひ出せば、すべてが怪しくなる

「過去の事実といふのは、 わかつてゐるやうなことでも 実際にはなかなかわかりにくい。 事実には いろいろの側面があるし、 書き遺されたものは 疑ひ出せば、 すべてが怪しくなる からである。 とくに過去の出来事を 現代の私たちの常識によつて 判断しよう…

上部構造の進化は基底の進化に遅れることを原則とする

「唯物史観によれば、 上部構造の進化は 基底の進化に遅れることを原則とする。 殊に我国のように、 突如として隔段に進歩した 外来文化のために征服されたところに於いては、 甚だしく進化の段階を異にする 様々な社会群が雑然として併存する という奇観を…

「戦争と平和」を読み給え

「何を読んだらいいか と訊ねられると、 「戦争と平和」を読み給えと 僕は答える」小林秀雄

夢のやうな物語を夢のやうに思ひ浮べて見た鴎外

「…書いて行く途中で、 想像が道草を食つて 迷子にならぬ位の程度に 筋が立つてゐると云ふだけで、 わたくしの辿つて行く糸には 人を縛る強さはない。 わたくしは伝説其物をも、 余り精しく探らずに、 夢のやうな物語を 夢のやうに思ひ浮べて見た。」「歴史…

煙草・酒の描写

「酒、煙草、淫売婦、それは皆、人間恐怖を、たとい一時でも、まぎらす事の出来るずいぶんよい手段である事が、やがて自分にもわかって来ました。それらの手段を求めるためには、自分の持ち物全部を売却しても悔いない気持さえ、抱くようになりました。」 太…

煙草の描写

「自分は、やがて画塾で、或る画学生から、酒と煙草と淫売婦《いんばいふ》と質屋と左翼思想とを知らされました。妙な取合せでしたが、しかし、それは事実でした。」 太宰治『人間失格』煙草の描写

それだけの構想が内から燃え上ってくるべきだと思う

「作者が自分の作物の 「筋の面白さ」 に惑わされるとは、 それに眩惑される、 酔ったようになる、 ということだろうが、 それならむしろそうであった方がいいと思う。 此れは各作者の体質にもよるから、 一概にはいえないけれども、 私自身はいつでもそうだ…

私は、その男の写真を三葉、見たことがある。

「私は、その男の写真を三葉、見たことがある。 一葉は、その男の、幼年時代、とでも言うべきであろうか、 十歳前後かと推定される頃の写真であって、 その子供が大勢の女のひとに取りかこまれ、 (それは、その子供の姉たち、妹たち、それから、従姉妹たち…

激怒の描写

「メロスは激怒した。 必ず、 かの邪智暴虐の王を 除かなければならぬ と決意した。」太宰治『走れメロス』

苦しんだから報われると思ったら大間違いでしょう。

「苦しんだから報われる と思っていたら大間違いでしょう。 同じ苦しむにしても、 考えて苦しまないと。 なにも考えないでただ苦しんでいても 駄目だということですね。 こんなに苦しんでいるんだから というところに逃げ込んだら、 いつまでも違う自分は現…

子どもを寝かしつけている。自分には仕事があって

「子どもを寝かしつけているとしましょう。 そのとき自分にやり残した仕事があって、 子どもに早く寝て欲しいと思っていたとします。 すると子どもが寝つかないとイライラして、 「早く寝なさい!」とか 「おまえはどうして寝ないの!」などと 声を荒げてし…

お前はできるんだから次のチャンスに頑張ればいい

「二○○五年に、 プロ野球の千葉ロッテマリーンズを 三一年ぶりの日本一へと導いた ボビー・バレンタイン監督は、 失敗した選手に対し、 「ドンマイ」ではなく 「ネクスト・チャンス」と言ったそうです。 エラーしたり三振した選手を 罵倒したり怒鳴ったりす…

口に出すか出さないかは、自分で決められます。

「悔しさは胸にしまっておきます、 そうしないと、 次も失敗する可能性が高くなってしまうからです。 コントロールできない過去よりも、 変えていける未来にかけます。 そう思っていなければ、 失敗とはつき合っていけません。 (中略) 腹が立ったり、 不満が…

私は怒らないと決めています。何があっても怒らない

「私は怒らないと決めています。 何があっても怒らないと決めています。 ごくまれに必要に応じて怒ることはありますが、 そのときは、 この場面は怒るべきか、 それとも怒らないかを考えたうえで、 怒ることを選んで怒ります。 妻が私に対して怒っても、 私…

既にその内部にはそれを崩壊させる要素が潜んでいる

エジプトから緊急発表があるらしいのだが。。。 「弁証法を俟つまでもなく、 すべての社会形態は、 それが完成した時既に その内部には、 それを崩壊させる要素が 潜んでいる。」大宅壮一 「文壇ギルドの解体期ー大正十五年に於ける我国ヂャーナリズムの一断…

イライラしたり、怒ったりすることは選びません。

「得られる成果が変わらないなら、 イライラしたり、 怒ったりすることは選びません。 ちょっと我慢して同じ成果が得られるなら、 不快にならない選択肢を選んだほうが、 結局は、 自分のためになります。」嶋津良智『怒らない技術』フォレスト出版 2010 p.31

文芸の肇国精神は神聖にして万古不変保田與重郎

「古代の文化と精神の周遍は分明であるが、政権と野心の周囲は今の常識では信じ難いものが少くないのである。しかもこのことは五十年と云はざる近い将来が、現代を評する語となるであらう。文芸の肇国精神は神聖にして万古不変であり、政治の野望謀略は下賎…

勝ったからこそ、進歩する道を模索する必要がある

「監督という職業は、勝ったときにこそもっとも自分自身に厳しくあらねばならない。勝ったからこそ、進歩する道を模索する必要があるのだ。」アーセン・ヴェンゲル 自伝より

ヴィエラのポジショニングはとても勉強になった。

「それぞれの選手から色々なことを学んだよ。例えばヴィエラのポジショニングはとても勉強になった。彼のことを話すとき、その身体能力やテクニックに目が行きがちだけど、そういう能力を活かすことができるのは、いつも正しいポジショニングをしているから…

人生の真実とは、猥雑と喧騒と混沌の中にこそある

友人から借りた漫画より引用しました。 「ふん… 取り澄ました大理石の神殿に なんの面白みがある!? 人生の真実とは、そういった 猥雑と喧騒と混沌の中にこそあるんじゃ!!」皆川亮二 [原案協力]七月鏡一 『ARMS アームズ』11巻 小学館 p.26

永続的な誤読の恐れを内包するド・マン

「永続的な誤読の恐れ[すなわち、話し手が意図したものとは別の、さまざまな意味の可能性]を内包する」 ポール・ド・マン 『盲目と洞察』 1971 "BI" p.285

メロスは激怒した。

「メロスは激怒した。 必ず、 かの邪智暴虐の王を 除かなければならぬ と決意した。」太宰治『走れメロス』冒頭書き出し