2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

自殺しなけあなりません。

「愛するものが 死んだ時には、 自殺 しなけあなりません。 愛するものが 死んだ時には、 それより他に、 方法がない。」中原中也 「春日狂想」『在りし日の歌』

僕ハモーダメニナツテシマツタ

「僕ハ モーダメニナツテシマツタ、 毎日訳モナク 号泣シテ居ル ヤウナ 次第ダ」正岡子規 夏目漱石宛て手紙 明治三十四年十一月六日付け

原民喜『水ヲ下サイ』

「水ヲ下サイ アア 水ヲ下サイ ノマシテ下サイ 死ンダハウガ マシデ 死ンダハウガ アア タスケテ タスケテ 水ヲ 水ヲ ドウカ ドナタカ オ-オ-オ-オ- オ-オ-オ-オ-」原民喜『水ヲ下サイ』

「書」は、手の筋肉の動き、つまり手習いにつきる

「「書」とは、 書かれた字ではなく、 「書くこと」であり、 まさに手の筋肉の動き、 つまり手習いにつきる のである。」栗田勇

「近代の超克」は公の戦争思想の解説版

「「近代の超克」は 、いわば日本近代史の アポリア(難関)の凝縮であった。 復古と維新、尊王と攘夷、 鎖国と開国、国粋と文明開化、 東洋と西洋という伝統の 基本軸における対抗関係が、 総力戦の段階で、 永久戦争の理念の解釈をせまられる 思想課題を前に…

三島由紀夫『金閣寺』より「美は……美的なものは」

「美は…… 美的なものは もう 僕にとつては 怨敵なんだ」三島由紀夫 『金閣寺』昭和三十一年刊

いまは自害せん

「見るべき程の 事は見つ、 いまは 自害せん」平知盛「内侍所都入」『平家物語』巻第十一---------------------------------- ♪いま聴いている曲はコレ♪【おすすめCD】 間テクスト性について知りたい方はコチラ マンガも偏って読んでます。 『ジョジョの奇妙…

生きてゐる人間≠動物

「生きてゐる 人間とは、 人間に なりつゝある 一種の動物 かな。」小林秀雄『無常といふ事』

ぢや。 さやうなら。

「中原よ。地球は冬で寒くて暗い。 ぢや。さやうなら。」草野心平 「空間」中原中也に注ぐ草野心平のまなざし

地獄には地獄の法律。錯乱には錯乱の論理。

「地獄には 地獄の法律がある。 錯乱には 錯乱の論理がある。 こういう錯乱の論理を 把握しないで、 どうして 狂人の論理の錯乱を 笑うことができようか。」花田清輝

私が書きものをしている机が存在する

「私が書きものをしている机が 存在する、 と私は言うが、 それは私がその机を見、 それに触れるということである。 また私が書斎を出るとしても、 机は存在する、 と私は言うであろう。 その意味は、 もし私が書斎にいたら 私は机を知覚したであろう、 とい…

敗戦というすごい傷口さえ、まるでなにもなかったよう

「しかし不思議な国だ。 何ごとがあっても、 どんな裂け目に血がふき出しても、 たとえば敗戦という すごい傷口さえ、 しばらくすると まるでなにもなかったように 平たく なでられてしまうのだ。」岡本太郎

いま不幸な人生を送っていると思うのなら、

「もし、 いま不幸な人生を 送っていると思うのなら、 あなたが存在しない世の中を 想像してみるがよい。 多分、 あなたのまわりには、 不幸になる人が 何人もいるはずである。」大島正裕編 『座右の銘』実用図書刊行会 昭和54年 p.2

時は一切を征服する。

「時は 一切を征服する。 我々は 時に 従わねばならぬ。」 アレクサンダー・ポープ

画の勝負は生きているか死んでいるかが問題だ

「画の勝負は 美しいとか 醜いとかいうもの ではない 生きているか 死んでいるかが 問題だ」中川一政800枚以上薔薇を描いた画家

スピノザの神は宗教の神とは違う。宇宙そのもの

「…多のあり方を 理性で一としてとらえ直したのが スピノザの哲学なのだ。 スピノザの神は宗教の神とは違う。 宇宙そのもの 自然そのもののことである。 世界は一つしかない。 このような考え方を 汎神論(一元論)という。 デカルトが 「思惟」と「延長」を …

ゴッホの画が

「ゴッホの画が 私をとらえたのは まずムーヴマンであった。 セザンヌを更に見て そのムーヴマンが 何気なくかくされているのを見た。」中川一政---------------------------------- ♪いま聴いている曲はコレ♪ 間テクスト性について知りたい方はコチラ マン…

哲学的思索において最初に出会う最も確実な命題?

「…「我思う、ゆえに我あり」という命題こそが 哲学的思索において最初に出会う 最も確実な命題であり、 デカルトはこれを 「哲学の第一原理」としたのである。 この原理がなぜ正しいかというと、 「明晰かつ判明」だからである。 従って「明晰かつ判明」 と…

感覚から得た前提で論理を組み立てることをやめるのだ。

「…感覚は誤りやすいからこれを疑い、 感覚から得た前提で 論理を組み立てることをやめるのだ。 さらに、自分が今ここにすわっているなどの 状況も疑ってしまう。 夢の中で自分は夢を見ていることに気づかず、 それが本当の世界だと思っている。 だから、 こ…

デカルトは世界をスッキリと説明しようと試みた。

「数学者であるデカルトは、 その数学的方法を哲学に用いて 世界をスッキリと説明しようと試みた。 確実な原理をまず発見し、 そこからさまざまな法則を 見つけだしていく演繹法によって さまざまな学問体系を構築しようと試みたのだ。 その著『方法序説』に…

だからデカルトの疑い方はハンパではない。

「デカルトはこう考えた。 疑わしいものをすべて疑って、 どんなに疑っても 疑い得ないものが残るならば、 それこそが絶対に確実なものである。 これを方法的懐疑という。 だからデカルトの疑い方は ハンパではない。」富増章成 『アニメで読み解く、痛快【…

スピノザは全体を神として一つに統一した

「デカルトの残した心身問題は、 精神と物体をそれぞれ異なる 実体としてしまったことに原因がある。 そこで、 スピノザは全体を一段シフトさせ、 世界中の実体を神として 一つに統一したのだ。」富増章成 『アニメで読み解く、痛快【哲学入門】空想哲学読本…

善人なおもて往生をとぐ、いはんや悪人をや

「善人なおもて 往生をとぐ、 いはんや悪人をや。 しかるを世のひとつねにいはく、 悪人なほ往生す、 いかにいはんや善人をやと。」 親鸞『歎異鈔』---------------------------------- ♪いま聴いている曲はコレ♪ 間テクスト性について知りたい方はコチラ マ…

人間の生活力の強さ!

「人間の生活力の強さ! 人間はどんなことにも すぐ慣れる動物である。 私はこれこそ人間に対する最上の定義であると思う。」 ドストエフスキー---------------------------------- ♪いま聴いている曲はコレ♪ 間テクスト性について知りたい方はコチラ マンガ…

人間が人間の本性を現じたる時は美の頂上に達する

「花が花の本性を現じたる 時最も美なるが如く、 人間が人間の本性を 現じたる時は 美の頂上に達するものである。」 西田幾太郎---------------------------------- ♪いま聴いている曲はコレ♪ 間テクスト性について知りたい方はコチラ マンガも偏って読んで…

『ステイディアム・アーケイディアム』のイメージと宇宙と自分

「『ステイディアム・アーケイディアム』 のイメージっていうのは、 音楽という手段を通して みんなと繋がることなんだ。 それと同時に 宇宙全体との繋がりを感じ、 自分自身に宇宙の意志を反映させて…… ある意味、 自分自身が天を映す鏡になるんだよ」アン…

火が万物となり、また万物が火となる

「ヘラクレイトスは言った。 火が万物となり、 また万物が火となること、 あたかも黄金が諸財貨となり、 また諸財貨が黄金になるごとくである、 と。」F.ラサール 『エフェソスの暗き人ヘラクレイトスの哲学』 ベルリン 1858 第一巻 p.222------------------…

精神病院に入院していた無名の画家が描いた絵のタイトル

「…ユニット名は、 精神病院に入院していた 無名の画家が描いた 絵のタイトルから取っています (本来の綴りは“rhinoceros”で、サイのこと)。」谷上史憲(LOUD編集部) rinocerose“schizophonia”ライナーノーツより---------------------------------- ♪いま聴…

横に向かっていく(horizontally)曲作りであると考えたい。

「自分達が目指す方向は トータル的にも 横に向かっていく(horizontally) 曲作りであると考えたい。 …縱(vertically)に向かっていく サウンド作りは怠慢なものだ。 ただ音や素材を積み上げていき、 それらを 出したり引っ込めたりするだけだ。」ボーズ・オブ…

精神分析も、文学の分野に入る。

「文学が精神分析の分野に 入り込むと同じ様に、 精神分析も、 文学の分野に入る。 精神分析が、文学の無意識を暗示するのと同様に、 文学も精神分析の無意識を指示する。 即ち 精神分析理論の無意識である、 『書かれざる影』が、 文学に入り込んで、 心理…