「不快なしびれが、口のまわりに楕円形の輪をつくる。夢のなかの駆け足。すがる思いで、次の動きを待ち受ける。動かない……いや動いている……たしかに動いている。」 安部公房『箱男』

「私たちの足下には土地があるのだが、植えられる言葉だけがまだ足りない。私たちがいちばん必要としているのは、どんな土壌でも葉を伸ばしてゆけるような、強い強い言葉なのだ。」 仲俣暁生『極西文学論』末尾p.229 (東浩紀『ゲーム的リアリズムの誕生』講…

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「マンガのモダンとは、自身の起源を否認し、隠蔽することで成立していることとなる。あるいは、自らのリアリティの源泉に対する否認が、別のリアリティを渇望」 伊藤剛『テヅカ・イズ・デッド』2005 p.141

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「在世の月は今も月在世の花は今も花むかしの功徳は今の功徳なり」 日蓮聖人遺文「南条殿御返事」

「鏡こそ死神の出入口なのです。」 ジャン・コクトー『オルフェ』第７幕 1926

「四月ともなれば、うれしい小雨しとしとと 三月乾きに根まで浸みとおり そのおしめり、葉脈のすみずみまで潤い 効験あらたか花々ほころび……」 ジェフリー・チョーサー『カンタベリー物語』「序の歌」 イギリス文学なら、テクスト礼讃ぽち…お願いします♪

「よせ。よせ。彼は死んではいない。眠ってはいない。 夢の人生から目覚めたのだ。」 P.B.シェリー『アドネイース』 キーツの訃報に際し作られた挽歌 イギリス文学なら、テクスト礼讃ぽち…お願いします♪

「もう余興は終わった。…… …… だが、大地に礎をもたぬいまの幻の世界と同様に、 雲に接する摩天楼も、豪奢を誇る宮殿も、 荘厳きわまりない大寺院も、巨大な地球そのものも、 そう、この地上に在るいっさいのものは、結局は 溶け去って、いま消え失せた幻影…

日本文学ブームの中国 人気出版社「新源氏物語」刊行へ 10月24日8時5分配信 産経新聞 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081024-00000011-san-cn 【上海＝前田徹】源氏物語千年紀を記念して上海の著名な出版社が１１月初め、「新源氏物語」（田辺聖子著）…

「ご両親さま、お許しください。残念なことに、私は自分の心が以前からご主人をお慕いしていることに気がついておりました。(中略)どのようにして愛が訪れたのか、いつ愛が芽ばえたのか、わかりません。でも、それは盗人のように忍び込んできたのです。自分…

「今まで生きてきた四世紀のあいだに、半ダースの本も読んでいません。」 ホルヘ・ルイス・ボルヘス(篠田一士訳)「疲れた男のユートピア」『砂の本』集英社 p.104 1975

「私をあなたから離婚させ、絆をほどき、断ち切って下さい。 私をあなたのもとに連行し、投獄して下さい。私は あなたが閉じ込めて下さらねば自由にはならず、純潔にもなれないのです、あなたが犯して下さらねば。」 ジョン・ダン『聖なるソネット』十四イギ…

「西に聳える孤独の輝くあのにれの木は −おや、見えないぞ。無くなったのか。」 マシュー・アーノルド「サーシス」イギリス文学なら、テクスト礼讃ぽち…お願いします♪

「着る服もないみじめなやつ、おまえたちもどこかで この無情な横なぐりの風雨に耐えているだろう、 …… わしはいままで気づかなかった。いい薬だぞ、 栄華におごるやつ。みじめなものが味わう苦痛を 身をもって味わうがいい……」ウィリアム・シェイクスピア『…

ことばのトレンドがわかるツール発見！ http://www.google.co.jp/trendsグーグルは28日、世界のGoogleサイトで検索されたキーワードの傾向を調査できる「Google トレンド」の日本語サイトを開設。件数の推移をグラフで確認できる。複数のキーワードで比較、…

「私[エイシア]の魂は魅せられた舟。 うっとりと、眠る白鳥のごとく浮かぶ、 お前[霊]の美しい歌声の銀の波に。 お前の魂が、天使のように 艫に座し、舵をとる。 あらゆる風が美しい調べを鳴り響かせる。 いつまでもいつまでも浮かんでいるようだ、 あのうね…

「私が最初に愛したのは牧夫たちだった。 だが、ラティウムの野でサターンが治めていた者たちではなく、 … アルカディアの砦に隠栖していた者でもなく、…」 ワーズワス『序曲』1850年版 第八巻イギリス文学なら、テクスト礼讃

「ついに彼は立ち上がり、青いマントをさっと羽織った。 明日は未知の森へ、新しい牧場へ。」 ジョン・ミルトン「リシダス」イギリス文学なら、テクスト礼讃

「ここで私は小説の歴史を書くつもりではないので、ただ西洋ではこの文學形式がどういう性質を帯びて発達しているか、その斷面を少し見たいと思うのみである。小説とは何であるか。この問いに簡明に答えられると最も都合がいい。」 生島遼一『西洋の小説と日…

「ホメロスによれば、日の神ヘリオスの娘キルケの魔術にかかり、オデュッセウスの兵隊らは、或る日、突然、豚のむれに変化してしまったということだが、思うに、こういう奇蹟は、いまでも我々の身辺で屡々起り、必ずしも妄誕の説として、しりぞけ難い。」 花…

God save the Queen She ain't no human being There's no future In England's dreaming ﾃｸﾉｸｲｰﾝおすすめ音楽CD パンクなら、テクスト礼讃

「無心の位にて、我心をわれにも隠す安心にて」 世阿弥『花鏡』

「ヴェルレーヌもランボーも、決定的な年頃に『悪の華』を読まなかったなら、あのようにはなれなかったであろう」 ポール・ヴァレリー

「<ヘテロ>はギリシャ語の「他の」という意味の語から派生し、<グロット>は「舌」とか「声」を表わすギリシャ語に由来することを思えば我々は、<異種言説>を、内部に多くの声を−自分自身の声と他者の声とを含む言語能力だと定義できるだろう。」 グレアム・…

「言葉は物質から出来ているものではなく、むしろ、対話風に相互に作用し合う、永遠に流動し永遠に不安定な媒体なのである。それは決して単一の意識とか単一の声の方に強く引かれたりはしない。言葉の生命は、一つの口から別の口への、一つの文脈から別の文…

「自分の製品の販路をたえず拡張しようとする欲求は、ブルジョアジーを地球のすみずみに駆り立てる。彼らは、いたるところに巣をつくり、いたるところに住みつき、いたるところに取引先をつくらねばならない。」 カール・マルクス フリードリヒ・エンゲルス…