2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

東京は神田古本屋街をぶら〜りするふぃで

おひさしぶりの登場。。 ふぃでりお全国書店巡りですー。第三弾!!神田。やっぱ神田。 神奈川のはずれから神田までは遠かった。 だけど、仕送りが入ると必ず向かったのが神田。 最初は右も左もわからず、神田デビューで初めて入ったのがココ。 だんだんわかる…

概念なき直観は盲目であり、

「概念なき直観は盲目であり、直観なき概念は空虚である。」 イマニュエル・カント『純粋理性批判』

哲学は常識が語るより以上のことを

「むしろそれは、哲学は認識や真理に関しての常識(生物学や歴史学等々の知識によって補われた常識であるが)が語るより以上のことを語ることはできないであろうという主張なのである。」 リチャード・ローティ(野家啓一監訳)『哲学と自然の鏡』産業図書、…

美しい詩を前にして、一種の不感症が

「詩を詩でないものから識別することは、精神のひとつの自発的な働きである。…時折り、きわめて美しい詩を前にして、一種の不感症が証されることがある。時には、われわれと詩との間にわれわれの想像力が介入して、美が存在しないのに存在するかのようにわれ…

悪とは…精神の自由に対する

「悪とは生の統一性ひいては精神の自由に対するたえざる策謀のことであり」 「善とはその統一性ひいては自由のたえざる再建・強化のことである」 ベネデット・クローチェ参照 上村忠男『クリオの手鏡二十世紀イタリアの思想家たち』平凡社

これが本当の無国籍なんじゃないか

テクノクイーンす いま一番気になるのは、民族音楽。 ただし、通常の民族音楽とはやや異なる。普通、民族音楽といったら、その意匠に寄りかかる感じで存在する、と思う。なになに的、なになに系といった具合に。だが、もし仮にその意匠に飾られた中身がまったく民族…

世間から置き去りにされたような気分だ

11編の中で、倉庫番二人はランチを終えて、戻ってコーヒーを飲んでいる。「テイラー? どうした?」 「うん」 「大丈夫か?」 「いや。-------。 世間から置き去りにされたような気分だ。」 「-------」 「マーラーの曲を知っているかい。 『世の中から忘れ…

ボールは丸くて、試合は90分

冒頭でサッカーボールを蹴り上げるシーン 「ボールは丸くて、試合は90分。それだけが事実で、あとは推測さ」 ラン・ローラ・ランLola Rennt 監督:トム・ティクヴァ 出演:フランカ・ポテンテ 1998/ドイツ

ん……と、この

これは立派なテクストです。Laurence Sterne, "The Life and Opinions of Tristram Shandy, Gentleman"1759-1767

それを超えた彼方に…

「もしもあるものが至高なものであり得るとすれば、それは瞬間のうちに生起しなければならないだろう。ところが瞬間とはあらゆる知の外に、その手前に、あるいはそれを超えた彼方にとどまっているのだ。」 ジョルジュ・バタイユ『至高性』、17ページ/ La sou…

眼球譚 バタイユ

「これらの想い出は、滅多に、私をつなぎとめることはない。長い歳月を得て、私に到達する力を失ってしまった。時がそれらを中和させたのだ。次第に歪み、猥褻な意味をまとい、歪められた、見分けがたいかたちでしか生命を取り戻せないのだった」 ジョルジュ…

わたしはボルヘスである

「しかし、しかし ── 時間の連続を否定し、自我を否定し、天文学の宇宙を否定することは、あからさまな絶望とひそやかな慰めである。スウェーデンボリの地獄やチベット神話の地獄と違って、われわれの運命はその非現実性ゆえに恐ろしいのではない。不可逆不…

もう百万年眠るのだ

「ぼくの思想がこれほどの高み(詩『この菩提樹の木陰をわが牢獄として』を書きあげた想像力の勝利をさす)にまで高揚され精神化されるのは、実に滅多にないことなのだ。むしろぼくは婆羅門(バラモン0的信条にくみすることが多い。......ぼくの願いは、ヒ…

二つの夢の類似性

「二つの夢の類似性が一つの計画を露わにする。関係した厖大な長さの時間がその超人的実行者を露わにする。その目的を探ることは無謀だが、彼がまだその目的を達していないことは断言できるだろう」 ホルヘ・ルイス・ボルヘス「コウルリッジの夢」『異端審問…

クビライは夢に見て

「クビライは夢に見て記憶にとどめた設計図に従い、上都の東に王宮を造営した」 ラシード・ウッディーン『世界総合史』(14世紀のペルシア文学パリで刊行)1836

生産者としての《精神》の歴史

「文学の歴史とは、個々の作家たちの偶発的な作品や出来事の寄せ集めであってはならない。それは、文学の生産者としての《精神》の歴史でなくてはならない」 ポール・ヴァレリーボルヘス「コウルリッジの花」はこのヴァレリーの引用から始まる。 ホルヘ・ル…

われわれには引用しかないのです

「たしかに。もはや、われわれには引用しかないのです。言語とは、引用のシステムにほかなりません」 ホルへ・ルイス・ボルヘス「疲れた男のユートピア」

ブエノスアイレスの夕暮れ

「ブエノスアイレスの夕暮れと夜がなかったらタンゴは生れないだろうし、その空にはタンゴのプラトン的なイデアが、その普遍的形体が我々アルゼンチン人を待ち受けている」 ホルヘ・ルイス・ボルヘス『エバリスト・カリエゴ』(岸本静江訳)ピアソラがボルヘ…

一つの楽器を…増殖した場合

《…爆発/固定…》1972 ピエール・ブーレーズは、この作品の出発点は、 「一つの楽器をテクノロジーによって増殖した場合と、楽器のアンサンブルで増殖した場合の親近性の探求という理論的なもの」であると語る。 Eclats/Boulez,Centre George Pompidou,1986,p…

音楽は止まらない

「音楽は止まらない テクノポップ 音楽は永遠に続くだろう、 思想の運び手………」 Kraftwerk,エレクトリック・カフェ

古代人が涅槃と呼んだ状態

「警戒心、恐怖、逃避、闘争、 欲望、なわばり意識を司る 脳の回路が一時的に遮断される。 動物的衝動にゆがめられることなく、 すべてが完全な明瞭さで見えてくる。 古代人が涅槃と呼んだ状態、 すべてを見る至福に 到達したのである。」Thomas Pynchon, in…

完全な忘却から出発する

「第一線の数学者たちが おおぜい幻覚物質を試したものだよ。 ヒッピーのコミュニティと 最先端の数学者とのあいだに、 束の間の、 きわめてクリエイティヴなキスがあった。 …数学で創造性を発揮するには、 完全な忘却から出発する必要がある。 数学は基本的…

物質というさなぎから生命が自由になる

「…ヴァーチャルリアリティの持つ意味は それよりもはるかに大きい。 これは本物なのだ。 われわれは、 あるというのがどういうことなのか 発見しようとしている。 それは哲学的な旅であり、 旅の乗り物はたんに文化的であるばかりか、 それ自体、生物学的で…

剣は心なり

「剣は心なり 心正しからざれば 剣また正しからず 剣を学ばんと欲すれば 先ず心より学ぶべし」 島田虎之助 中里介山「大菩薩峠」(大正2年の都新聞に連載)にも登場

Le Bleu Du Ciel

「からっぽな気持ちが続いた。アルコール浸りで泣いているバカ、こっけいにもぼくはそんなものになったのだ。自分が忘れられた人間の屑だという気持を逃れるための唯一の薬は、酒杯を重ねることだった。」 「絶望のさなかにあってぼくは幸福だった。」 ジョ…

空港の生み出すノイズ

1978年発表アルバム 空港施設内で再生されることを目的とした音楽。空港(ケルン空港)という環境を想定して作曲された。「まず中断可能でなくてはならない(構内アナウンスがあるから)。人々の会話の周波数からはずれている必要があるし、会話パターン…

森でさえずる鳥の声から始まる…世界

テクノクイーンす Hallucinogenから始まったPshyTraの世界も、コレでシマイッちゅう感じの一曲。理論を実際に現場で表現する音楽だと思っている。音楽も立派なテクスト森でさえずる鳥の声から始まる…テクスト

ひと…がそれほど確かな保証人でないこと

「《文体はひとそのものである》、この言葉は、そこに皮肉を認められるでもなく、すでにひとというものがそれほど確かな保証人でないことに気付かれるでもなく、くり返しくり返し口にされている。……… 文体はひとそのものである。われわれはこの言葉に賛成す…

声は、届くだろうか?

「吹きこぼれるように、物を書きたい。いや、在りたい。ランボーの言う混乱の振幅を広げ、せめて私は、他者の中から、すっくと屹立する自分をさがす。だが、死んだ者、生きている者に、声は、届くだろうか?」 中上健次『岬』後記 S50

ぼくは…結局、何者にもなれなかった

「ぼくは意地悪どころか、結局、何者にもなれなかった―意地悪にも、お人好しにも、卑劣漢にも、正直者にも、英雄にも、虫けらにも。かくていま、ぼくは自分の片隅にひきこもって、残された人生を生きながら、およそ愚にもつかないひねくれた気休めに、わずか…