2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

われわれは、子供のころは、感覚論者だ。ゲーテ

「われわれは、 子供のころは、感覚論者だ。 恋をして、恋人に、 現実には存在しない性質を見るようになると、 理想主義者になる。 この恋もぐらつきだして、 誠実さというものを疑うようになると、 いつのまにやら懐疑主義者になる。 そうなると、あとの人…

#24私の名前は伊東せりかです。『宇宙兄弟』より

「今日はちゃんと発表できる? はい ガタ 私の名前は 伊東せりかです 名前に意味は ありません!」小山宙哉『宇宙兄弟』3巻 講談社 2008 p.128JAXAの閉鎖施設での思い出エピソード、なんだか印象的で。

叙事文学はどこにでも生まれるものではない……

「『イーリアス』、 『オデュッセウス』を持たない国々は 何らのストーリーもない、 族長を賛美する口承文学で 満足しなければならなかった。 人々は(ここでカーは古代アイルランド文学を指している) 語り部から人間性のある 議論や討論を聴く代わりに、 あ…

キリスト教徒たちがそれほど多くの人びとをあやめ、

「キリスト教徒たちがそれほど多くの人びとをあやめ、破滅させることになったその原因はただひとつ、ひたすら彼らが黄金を手に入れるのを最終目的と考え、できる限り短時日で財を築こうとし、身分不相応な高い地位に就こうとしたことにある。」ラス・カサス(…

人を相手とせず、天を相手とせよ。西郷隆盛

「人を相手とせず、 天を相手とせよ。 天を相手として 己を尽くし、 人をとがめず、 わが誠の足らざるを 尋ぬべし。」西郷隆盛 ふぃでりお書店Facebookページも宣伝

いとふことなかれ、ねがふことなかれ

「生きたらば、 ただこれ生、 滅きたらばこれ 滅にむかひてつかふ(仕える)べし。 いとふ(厭う)ことなかれ、 ねがふことなかれ。」道元 『正法眼蔵』「生死」

翻訳者とは、仕事熱心なたいこもちである。

「翻訳者とは、 半分しか姿を見せていない 美人を愛嬌たっぷりと、 われわれに向ってほめそやす 仕事熱心な たいこもちである。」ゲーテ 「格言と反省」

私たちが世間に縛られることを望んでいるのである

「世間が 私たちを 縛っているのではない。 私たちが 世間に縛られることを 望んでいるのである」 阿部謹也 『西洋中世の愛と人格』第一章

西行の歌「きさらぎの望月の頃」

「ねがはくは 花の下にて春死なん そのきさらぎの望月の頃」西行

古代の神々は廃墟のなかで暮らしをたてている悪霊

「教会は古代の神々を、 哲学者たちのように、 けっして妄想だとか 欺瞞と錯覚のおとし子だとは説明せず、 キリストの勝利によって その権力の絶頂からたたきおとされ、 今や地上の古い神殿の廃墟や 魔法の森の暗闇のなかで 暮らしをたてている 悪霊たちであ…

宗教は異界をめぐる体系的信念として定義される

「…神とは 異界の人格的表象であり、 いわゆる宗教は、異界をめぐる体系的信念として 定義されることになろう。 このようなものとしての異界は、 吉本隆明が唱えたいわゆる 共同幻想(『共同幻想論』)ではない。 吉本の共同幻想論の根にあるのは、 人間が集ま…

卒度も止まらぬ心を不動智と申し候。沢庵和尚

「向ふへも左へも、 十方八方へ心は 動き度きやうに 動きながら、 卒度も止まらぬ心を 不動智と申し候。」沢庵『不動智神妙録』

実状は文学だったものが千年の伝統を築いた後の文学

「…文学とは呼ばれなくて 実状は文学だったものが 千年以上もの 文学の伝統を築いた後に、 文学であることになっている 文学が出来て百年になる などというのは、 世界に類例がないことである。」吉田健一 『横道にそれた文学論』文藝春秋新社 昭和三十七年 …

読むものが自分で読んでいるものを書いている気になる

「大切なのは、 書くものと読むものが 実際には同一の人間である と見て差し支えない以上、 読むものが 自分で読んでいるものを 書いている気になってこそ、 その中に引き入れられるのである」吉田健一 『横道にそれた文学論』文藝春秋新社 昭和三十七年 p.

“あなたを永遠に愛します”という約束

「誰かを愛するというのは たんなる激しい感情ではない。 それは決意であり、決断であり、約束である。 もし愛がたんなる感情にすぎないとしたら、 “あなたを永遠に愛します” という約束は なんの根拠もないことになる。」エーリッヒ・フロム 『愛するという…

さあ、沈黙の愛が書いたものを読みとってくれ。

「さあ、 沈黙の愛が書いたものを 読みとってくれ。 眼で聞くことこそ、 愛が生んだ すばらしい知恵だ。」シェイクスピア 『ソネット集』

愛とは愛を生む力

「愛とは愛を生む力であり、 愛せないということは 愛を生むことができないということである。エーリッヒ・フロム 『愛するということ』

もうほとんど希望を失ってしまったときにかぎって、

「われわれが もうほとんど 希望を失ってしまったときにかぎって、 われわれにとって 良いことが準備されるのだよ。」ゲーテ エッカーマン『ゲーテとの対話』 下 岩波文庫 赤 409-3】

理法を理解せよ、レオナルドダ・ヴィンチ

「自然の中には 理法なき結果は 何ひとつ存在しない。 理法を理解せよ、 そうすればおまえの経験は 必要ではない。」 レオナルド ダ・ヴィンチ(杉浦 明平訳) 『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』 下 岩波文庫 青 550-2

人間存在のありのままの姿への憧憬を観客に与えている

「よい踊りの与える感銘は、 観客席にすわって、 黙って、 口をあけて、 感嘆してながめているだけのわれわれの肉体も、 本来こんなものではなかったかと感じさせるところにある。 踊り手が瞬間々々に見せる、 人間の肉体の形と動きの美しさ、 その自由も、 …

第574話“ポートガス・D・エース死す“より

「………!! オヤジ ………!!! みんな ……!!! そして ルフィ…… 今日までこんなどうしようもねェおれを 鬼の血を引くこのおれを……!! 愛してくれて ………ありがとう!!!」 尾田栄一郎 『ワンピース』巻五十九 第574話“ポートガス・D・エース死す“より

彼らはそれを知らない。マルクス

「彼らは それ を知らない。 しかし彼らは それ をやっている。」カール・マルクス『資本論』

今日の世界はヘーゲル的というよりスピノザ的…

「…私は今日の世界はヘーゲル的というよりスピノザ的だと思っています。スピノザは汎神論を唱えたと言われますが、かれがやったのはむしろ神の超越性を知の普遍性へと還元することでした。」スラヴォイ・ジジェク「第2章 スラヴォイ・ジジェクとの対話」 浅…

いよいよ始まった。勇躍する。歓喜する。

「いよいよ始まった。秋季演習の連隊対抗の第一遭遇戦のトッ始めの感じだ。勇躍する。歓喜する。……同志諸君、余の筆ではこの時の感じはとても表し得ない、とに角言ふに言へぬ程面白い、余はもう一度やりたい。あの快感は恐らく人生至上のものであらう」磯部…

色即ち是れ空、空即ち是れ色

「色を空ずるを以ての故に色空ならず。色即ち是れ空、空即ち是れ色。」『摩訶般若波羅蜜経』幻学品第十一「空の中には滅あることなく、また滅せしむるものなし。諸法畢竟空、即ち是れ涅槃」『摩訶般若波羅蜜経』実際品第八十「色即ち是れ空。色滅して空なる…

歴史は循環するものにあらず、

「歴史は 循環するものにあらず、 亦固より 復古するものにあらず」北一輝 『北一輝著作集』第一巻 みすず書房 p.344