心理学

児童文学が子どものための文学ではなく、大人にも意味...

「変革者としての子どもは、 大人のなかに住んでいる、 とも言えるのである。 こんな風に考えてゆくと、 児童文学が子どものための文学などではなく、 大人にとっても子どもにとっても 意味ある文学であることが、 よくわかるのである。 それは透徹した 「子…

愛は 技術だろうか。

「愛は 技術だろうか。 技術だとしたら、 知識と努力が必要だ。」エーリッヒ・フロム 『愛するということ』 ブログ内検索Amazon最安値でセンスの光る古本屋【ふぃでりお書店】を出店中です。コトバを探す(例えば、「愛」「恋」「人間」「笑い」などなど)人…

病者自身に内面を語らせるヤスパースの現象学的方法

「…病者自身に その内面を語らせ、 また語られるものを 忠実に記述しようとする 現象学的方法を確立した ヤスパースもこの神話の圏内にあった。 ヤスパースによれば、 分裂病とは 患者の身体のなかに、 それまでの人格の発展とは異質な、 逆戻りせずたえず進…

精神分析も、文学の分野に入る。

「文学が精神分析の分野に 入り込むと同じ様に、 精神分析も、 文学の分野に入る。 精神分析が、文学の無意識を暗示するのと同様に、 文学も精神分析の無意識を指示する。 即ち 精神分析理論の無意識である、 『書かれざる影』が、 文学に入り込んで、 心理…

夢の分析、精神神経症諸症状の形成、無意識の形成物のなかに…

「ある表象のアクセントや 関心や強度が、 その表象を離れ、 別の表象へ移ることができるという事実をさす。 その場合、 この第二の表象はもともとは あまり強いものではなく、 第一の表象とは連想の繋がりで 結びついている。 このような現象は、 とくに夢…

ラカン派にとってはラカンが聖典

「ラカン派にとってはラカンが聖典になってしまっていて、聖典に対する信頼が判断を停止させている面もある。ラカンの託宣がひとを捉える理由はあるんでしょうが、それを真理と捉える必要もない。」 東浩紀『批評の精神分析』p.68

直接診ていないケースについて コメント

「直接診ていないケースについて、 専門家として考えられる可能性をコメントすることは、 むしろ倫理的な要請である」 斉藤環 ホームページより サイト運営者のポリシーとしてあげられている http://homepage3.nifty.com/tamakis/HomePage/KINKYO.html 斉藤…

ペリーによる強姦に対して復讐

「日本はペリーによる強姦に対して復讐したかったのである。日本はアメリカと戦争をしたかったのである(しかし、全面戦争をしたかったのではなく、ペリーにやられたことをやり返しただけである。ペリーは戦艦を四隻つれてきたが、真珠湾で日本軍は戦艦を四…

「馴染む」がまさにアイデンティファイ

「…本来の日本語の中にアイデンティフィケーションにぴったりの語が存在していた…同一化とか同一視は日本語として馴染みにくい、とのべたが、この「馴染む」がまさにアイデンティファイにぴったりなのである。「馴染む」だけでなく「馴付く」もここに加えて…

ひと…がそれほど確かな保証人でないこと

「《文体はひとそのものである》、この言葉は、そこに皮肉を認められるでもなく、すでにひとというものがそれほど確かな保証人でないことに気付かれるでもなく、くり返しくり返し口にされている。……… 文体はひとそのものである。われわれはこの言葉に賛成す…

書かれれば、夢はページ半分にも及ばない

「書かれれば、夢はページ半分にも及ばない。だが、その夢に含まれた思考を明らかにする分析は、その6倍、8倍、あるいは12倍の量にも及ぶだろう。」 フロイト「夢判断」『フロイト著作集』2巻 人文書院 1968

私は日本語を高く買っています。つまり、

「私は日本語を高く買っています。つまり、そこにはその話(ディスクール)において非常に洗練された社会的きずなを支える完璧さがそなわっているのが認められるのです。 このきずなはといえば、私の知っている最も自由な人間だった友人コジェーヴがスノビズ…

ジャック・ラカン

「科学が成立したのちに、精神分析が創出された理由、それは、愛について話すということは、いつになっても、悦びであるからだ」 ジャック・ラカン …ぽちぽち

ジャック・ラカン

「科学が成立したのちに、精神分析が創出された理由、それは、愛について話すということは、いつになっても、悦びであるからだ」 ジャック・ラカン

斉藤環

「代表作である『ジョジョ』サーガは単一の作品というよりは、いろんな物を詰め込むための物語装置というか、世代ごとに受け継がれて別の作品になってゆきますね。」 斎藤環インタビュー「進化する「ジョジョ」」 「書き続ける勇気 ―少年漫画の王道を行く―」…

ジャック・ラカン

「自殺こそ成功しうる唯一の行為である」 ジャック・ラカン

ジャック・ラカン

L'inconscient est structuré comme un'langage.無意識は言語のように構造化されている。ジャック・ラカン「精神分析におけるパロールとのランガージュ機能と領野」1953『エクリ』

ジークムント・フロイト

「成人しつつある者、青年は、こうして遊ぶことをやめる。彼は表向きは遊びからえていた快楽を断念する。が、人間の心理生活を知るほどの者なら、人間にとってひとたび味わった快楽の断念くらい難しいものはないということを知っているであろう。元来われわ…

ジークムント・フロイト

「遊びの反対物は真剣ではない。―現実である。子供は遊びにどんなに夢中になっていても、遊びの世界を現実からはっきりと区別しているし、また好んでその想像上の対象や状況を、現実世界の、手に触れ目に見える事物に仮託する。ほかならぬこの仮託ということ…

ジークムント・フロイト

「《自我は、知覚・意識系の仲介のもとで外界の直接の影響によって変化するエスの部分》である一方で、《理性とか分別とかと呼ばれるものを代表して、さまざまな情念を含むエスと対立している》。自我のエスに対する 関係は《手に負えない力をもつ馬を制御す…

木村敏

「横に拡(ひろ)げれば自分と他人の〈あいだ〉になり、縦に折り畳めば自分と自分の〈あいだ〉になるような〈あいだ〉、それが自己という現象を成立させている」 木村敏

ユング

「夢はいわば混り気のない無意識の産物なのである。夢が意識化される過程でバイアスをこうむるのは疑いないが、それもやはり無意識の仕業であって、意図的な歪曲といったものではない以上、無視することができる。もともと夢の姿に変形を加えるものは、無意…

ジャック・ラカン

「ヘーゲルにとってはすべてはつねにそこにあり、全歴史はつねに現実態として垂直に現前している」 ジャック・ラカン『フロイト理論と精神分析技法における自我』? フロイト、ヘーゲル、そして機械(p.119)(邦訳 P.105-128)…押して

ウィリアム・ジェームス

「私はウィーンのジークムント・フロイト博士が彼の新しい精神分析の説について講演するのを聞いた。夢が意味をもっているという彼の考えは私には了解できない。」 ウィリアム・ジェームス一度だけぽち♪ ブログランキングドットネット

香山リカ

一九九四年、朝鮮民主主義人民共和国の主席、金日成が突然亡くなったとき、診察室の中でそれを伝える待合室のテレビのアナウンサーの声を聞いた私は、診察中であったにもかかわらず、興奮して目の前の女性患者さんに言いました。その人とは長いつき合いで良…

ハンス・アイゼンク

「フロイトより前に無意識の存在を想定し、詳述したひとは何百人もいます。いやそれどころか、心の問題を治療するときに、何らかの無意識の存在を念頭に置かない治療者は稀だったでしょう。〔

森山公夫

「分裂病という近代建築は、一見いかにも巨大であるが、よく見れば土台はきわめて弱い。……分裂病概念そのものが、近代精神医学の咲かしたきわめて巨大な徒花であったともいい得るのだ。」森山公夫『現代精神医学解体の論理』

カール・グスタフ・ユング

「無意識のある程度まで表面的な層は疑いなく個人的である。われわれはそれを個人的無意識と名づける。しかしこれはさらに深い層に根ざしており、この層はもはや個人的に経験され獲得されたものではなく、生得的なものである。このより深い層がいわゆる集合…

エーリッヒ・フロム

「完成し、健康となった人間は、生産的な人間であり、世界に対して真の関心を持ち、それに反応する人間、つまり豊かな人間なのである。」 エーリッヒ・フロム『疑惑と行動』p89

ビンスワンガー

「この二つの本(フッサール『論理学研究』フロイト『夢判断』)は、人間がおのれの意味作用を捉えなおし、その意味作用のうちでおのれ自身を捉えなおそうとする二つの努力だった。」 ビンスワンガー『夢と実存』P.10