ひと…がそれほど確かな保証人でないこと

「《文体はひとそのものである》、この言葉は、そこに皮肉を認められるでもなく、すでにひとというものがそれほど確かな保証人でないことに気付かれるでもなく、くり返しくり返し口にされている。………
文体はひとそのものである。われわれはこの言葉に賛成することにしよう。ただし次の言葉を付け加えて、つまりひととは話しかけられている方のひとのことではないのか。」
ジャック・ラカン『エクリ』本論文集のはじめに p.1