もう百万年眠るのだ

「ぼくの思想がこれほどの高み(詩『この菩提樹の木陰をわが牢獄として』を書きあげた想像力の勝利をさす)にまで高揚され精神化されるのは、実に滅多にないことなのだ。むしろぼくは婆羅門(バラモン0的信条にくみすることが多い。......ぼくの願いは、ヒンドゥ教のヴィシヌ神のごとく、蓮のうてなに揺られて果てしなき海原をたゆたい、百万年目に眼をさますこと、それももう百万年眠るのだと確認するためにだけほんの二、三分眼をさますことだ」
サミュエル・テイラー・コウルリッジの書簡
Letter to Thelwall, 4 Oct. 1797