《テクストについて重ねられた

「私のテクスト群は、互いに入り組み合っていて、どれひとつとして他を覆いつくしてはいない。このテクストも、ひとつ《つけ加えられた》テクスト、系列中の最新のもの以外ではなく、意味の究極形態などではない。《テクストについて重ねられたテクスト》、と言ってみたところで、それで何ひとつ明白になるわけではない。」
ロラン・バルト『彼自身によるロラン・バルトみすず書房 p.186 2004