師の教へに随ひ 一心不乱に稽古

「剣術初心の内は、稽古に理非善悪の沙汰は、余り深くは入らぬものなり、唯師の教へに随ひ、稽古数をかけて、一心不乱に稽古すれば、自然と妙処に至るものなり、佛道に於て唯一心に念佛を唱へよ、念佛を申せよと教ふるは、念佛をさへ唱ふれば、自然と悪念は消え失せて善心となり、極楽へ行かるるとのことなり、剣術もそれと同理にて…」
千葉周作千葉周作遺稿』p.1 (櫻華社出版部 昭和17年) 体育とスポーツ出版社 昭和57年