ジム・ジャームッシュ

「…ゴースト・ドッグのどこが面白いかといいますと、過去のいろいろなものを使っているけれども、近代的なものも使っている。たとえば、彼は、電子的な最新装置を持っているけれども、伝書鳩を使っている。私は若い頃、よく学者と議論したんですが、芸術にはヒエラルキーがあって、それ以後の方がイイとか、古典がイイとかいうふうに言われているけれども、そうじゃないんじゃないかと。私が思うのは、バッハも美しいけれども、ラモーンズとかも非常に美しいと思う。古典、クラッシック対ポップスという分け方はあまり好きではない。イイものというのはいつまでもイイし、そして、新しいものもイイものだし、古いものも良ければ、ずっと心の中に残るわけだし、若くない今は、ジム・トンプソンとか、チャールズ・ウィルフォードなどの文学も十分に重要なものだし、そして、ダンテと同じように読んでいきたいと私は考えているんです。デューク・エリントンは、「自分がイイと気に入ったら、それがイイ音楽なんだ」と言ったそうです。私も、まったくその通りだと思います。物事を分類したり、これが重要とか、これがポップとかと分けるのは、私は好きではありません。」
ジム・ジャームッシュゴースト・ドッグ/THE WAY OF THE SAMURAI』来日記者会見より1999年10月8日

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