2006-12-28から1日間の記事一覧

中上健次

「……言葉を書くという行為はいつも、 絶えず、その小説家に様々な問を発する。 その問に答え切って再度、筆を執っているわけではない 問があまりにも切実で、だから、問そのものを書きつける事もあれば、 問の重さを支え切れず、問に圧し潰されて流れだした …

藤井貞和

「書くことのなかに語り手を招きいれ、 語る時や場所をうちわくとして設定しながら、 (中略)自身は語るものでなく、 書かれた存在であるのに、内容上は〃語り〃をもつという、 矛盾する在り方を特徴として物語文学は成立する。」藤井貞和『物語の起源』 押…

梶井基次郎

「まあ早急な批評は避けるがこんな面白いものは トルストイの『戦争平和』以来だ、 経済の本にして経済の本ではない、 何シリング何ペニイというようなことが書いてあるので 経済学のことばかり思っていて読まなかった以前がうらめしくなる位だ、 左傾や右傾…

手塚治虫

アトム「ねえ博士 どうしてロボットどうしうらみもないのに 戦うんでしょう!?」 お茶の水博士「さあね わしにはよくわからんが 人間がそうしむけるのかもしれんな」 アトム「ぼく……今にきっとロボットどうしが仲よくして けんかなんかしないような時代になる…

ジム・ジャームッシュ

「…ゴースト・ドッグのどこが面白いかといいますと、過去のいろいろなものを使っているけれども、近代的なものも使っている。たとえば、彼は、電子的な最新装置を持っているけれども、伝書鳩を使っている。私は若い頃、よく学者と議論したんですが、芸術には…

ジャン=ポール・サルトル

「この書は私にとってひとつのショックだった。 そこにはどんな創作品ももちえない強烈な緊張と、 焼けつくような憎悪がみちみちているのだ。 そして読めば読むほど、 問題の解決の難しさを思い知らされるのであった。」ジャン=ポール・サルトル編『アラブ…

二葉亭四迷

「まづ弁解すべきは私の文学嫌ひといふ事で、 嫌ひだと言ひ、遊戯分子があるからといふ様な事が、 実は少し違つてゐるので…。 これは元来私にも何と言つて可いか分からぬので、 今まで種々言つてゐたのは実は自分から好い加減に解釈して、 つまり自分から欺…

蓮実重彦

「それを博学と呼ぶには彼の知識はあまりに貧弱であったし、 ましてや言語学的な卓見を誇りうるほど 事情に通じていたわけでもないのに、一人の男が、あるとき、 不意に辞書の編纂という途方もない計画を思いたち、 知人や親しい仲間たちに向って、その構想…

浅田彰

ぽち♪

南方熊楠

「史を案ずるに、心性上の開化は、 物形上の開化とは大いに違い、一盛一衰一盛一衰するが、 決して今のものが昔にまされるといいがたし… ハーバート・スペンセルなど、何ごとも進化進化というて、 宗教も昔より今の方が進んだようなこといえど、 受け取りが…

南方熊楠

「今の学者(科学者及び欧州の哲学者の一大部分)、 ただ個々のこの心、この物について論究するばかりなり、 小生はなにとぞ心と物が交わりて生ずる事 (人界の現象と見て可なり)によりて究め、 心界と物界とはいかにして相異に、 いかにして相同じきところ…

蓮実重彦

>「20世紀が後生に誇れる何かがあるとしたら、とりあえずはゴダールの『映画史』しかないと自信をもって言える時が必ず来ると思う。」 蓮見重彦(「批評空間」2000ll-25号より)押してみてください♪

ジャン・ジュネ

「この世は、度を失った恐怖ゆえに滅びつつある」ジャン・ジュネ『薔薇の奇蹟』 クリックをひとつ♪