私が書きものをしている机が存在する

「私が書きものをしている机が


存在する、


と私は言うが、


それは私がその机を見、


それに触れるということである。


また私が書斎を出るとしても、


机は存在する、


と私は言うであろう。


その意味は、


もし私が書斎にいたら


私は机を知覚したであろう、


ということであり、


言いかえれば、


ある他の精神が現実に机を知覚している、


ということである。


匂いがあったということは、


それが嗅がれたということである。


音があったということは、


それが聞かれたということである。」

バークリー
『人知原理論』