2011-04-15から1日間の記事一覧

祖先が経験から残してくれた一切のものが伝承である

「私は今の学問をやり始めて二十年になるが、 意識してこの伝統といふ言葉を使はない様にしてゐる。 それは古い昔から我国に伝はつて居るものゝ中、 善いもの正しいものと判断された後でなければ 伝統と云へないのであるから 私はこれと区別して伝承といふ言…

母なる処女、わが子の女ダンテ『神曲』天国篇より

「母なる処女、わが子の女」ダンテ 『神曲』天国篇第33歌1行目エリオット「ドライ・サルヴェイジズ」 (岩崎宗治訳)『四つの四重奏』p.70 176行目に引用

蓮は、静かに、静かに、伸びた『四つの四重奏』より

「乾いた池、 乾いたコンクリートの褐色の縁。 やがて陽の光は 水になって池に漲り 蓮は、 静かに、 静かに、 伸びた」「バーント・ノートン」T.S.エリオット(岩崎宗治訳)『四つの四重奏』国文社 p.16 34-36行目p.17 注36 「蓮は…伸びた」 "The lotos rose"…

自分だけの考えをもっているかのような生き方をして

「ロゴスが 共通なものとして あるにもかかわらず、 多くの人は 自分だけの考え をもっているかのような 生き方をしている。」 ヘラクレイトス 断片二 これ、深いと思いませんか?いかに自分を押し出してみたところで、それはすでに誰かの受け売りで、そもそ…

山県大弐の辞世くもるとも何かうらみん月こよい

「くもるとも 何かうらみん月こよい はれを待つべき 身にしあらば」山県大弐江戸伝馬町牢獄で処刑された際の辞世