2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧
「熊のように硬く厚い毛皮ならば、 人間の官能は よほどちがったものであったにちがいない。 人間は薄く滑らかな皮膚を 愛し合っているのだ。」川端康成 『雪国』
「人の一生は 重荷を負て遠き道をゆくがごとし、いそぐべからず 不自由を常と思えば不足なし 心に望みおこらば困窮したる時を思いだすべし 堪忍は無事長久の基いかりは敵と思え 勝つことばかりして負くることを知らざれば害そのみに至る 己を責めて人をせむ…
「厳密な意味では、過去、現在、未来という 三つの時があるとはいえない。 おそらく、 厳密にはこういうべきであろう。 <三つの時がある。 過去についての現在、 現在についての現在、 未来についての現在>。」アウグスティヌス 『告白』第11巻 山田晶訳エリ…
「愛は私にあるのでも 相手にあるものでもなく、 いわばその間にある。 間にあるというのは 二人のいずれよりも またその関係よりも 根源的なものである ということである。」三木清 『人生論ノート』
「真理は 「時」 の娘であり、 権威の娘ではない。」フランシス・ベーコン
「私は 女性が愚か者である ということを否定は いたしませんが、 全能の神は 男性につりあうように 女性を作られたのです。」 ジョージ・エリオット
「テレビで見ていると、 いまの人は 「あの侵略戦争を」 などとあっさり言う。 そういうことを よどみもなく言うのは 「よせやい」 とおもっている。」吉本隆明 『吉本隆明のメディアを疑え』青春出版社 2002 p.35
「みずから苦しむか、 もしくは他人を苦しませるか、 そのいずれかなしには 恋愛というものは 存在しない。」アンリ・ド・レニエ 「どんく」
「朝には考え、 昼には行動し、 夕方には食し、 晩には就寝せよ。」ウィリアム・ブレイク 『天国と地獄の結婚』
「人生の大きな目的は 知識ではなく 行動にある。」トーマス・ハクスリー
「生活するとは、 この世でいちばん稀(まれ)なことだ。 たいていの人は、 ただ存在しているだけ である。」O・ワイルド『社会主義下の人間の魂』
「砂の上にわれらのように 抱き合っている頭文字 このはかない紋章より先きに われらの恋が消えませう」 レイモン・ラディゲ 「頭文字」
「私はその人を常に先生と呼んでいた。」夏目漱石 『こころ』
「君の顔は、 ひとつの風景だ……。」ルイ・マエ(煙草工場主)フランソワ・トリュフォー
「そもそも 男の人生にとって 大きな悲劇は、 女性というものを 誤解することである。」三島由紀夫 『不道徳教育講座』
「ニキアス 僕は、 君が次のように言っているのを、 何度も聞いたことがあるのだ。 つまり、 我々は各自、 知っていることに関しては すぐれた者であり、 無知であることに関しては 劣った者である ということをね。」プラトン(三嶋輝夫訳) 『ラケス 勇気に…
「剣は折れた。 だが 私は折れた剣の端を握って あくまで戦うつもりだ。」ド・ゴール
「10歳にして菓子に動かされ、 20歳にしては恋人に、 30歳にして快楽に、 40歳にしては野心に、 50歳にしては貪欲に動かされる。 いつになったら人間は ただ知性のみを追って 進むようになるのであろうか。」ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
「ぼくらは 謙虚でなくちゃいけない。 静かな生活の美しさを知るべきだよ。 「運命」の目にさえも 気づかれないで、 そっと人知れぬ一生を 終えるべきなんだ。」ウィリアム・サマセット・モーム 『月と六ペンス』
「私たち一人一人が 航海しているこの人生の 広漠とした大洋の中で、 理性は羅針盤、 情熱は疾風。」A・ポープ
「楽しく生きていきたいなら、 与えるための袋と、 受け取るために 袋を持って行け。」ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ 『箴言と考察』
「人生には 二つの悲劇がある。 一つは心の願いが達せられないこと。 もう一つはそれが達せられること。」バーナード・ショー
「人生とは、 切符を買って 軌道の上を走る 車に乗る人には 分からないものである。」ウィリアム・サマセット・モーム
「私にとっては 人生には 美もなければロマンスもありません。 人生あるがままのものです。 そうして私は 人生をあるがままに 受け入れるつもりです。」バーナード・ショウ
「自分を憐れむという 贅沢がなければ、 人生なんていうものには 耐えられない場合が かなりあると私は思う。」 ギッシング 『ヘンリ・ライクロフトの私記』
楽曲スカー・ティッシュを 作曲するシーンで「ふと、 自分が 『かもめのジョナサン』 の主人公に なった気がした。」 スカー・ティッシュ 『アンソニー・キーディス自伝』
「色川武大に逢いたい。 日本の作家で逢ってみたい と思ったのは 太宰治と色川武大だけだが、 ふたりとも故人である。 … 何故ふたりに逢いたいかー、 兄のように 近しい感じがするからである。」柳美里 『窓のある書店から』ハルキ文庫 1999p.176
「事物の構造の 想像を絶した複雑さと、 自然のさらに微細な次元における 複雑さとに人々が気づき始めた事情は、 ベイコン自身にもよくあらわれている。 新哲学は、 全宇宙を物質と運動に 帰着させることに成功した。 自然界のすべてを 機械論的に説明するこ…
「わたしはここ数週間を 『諸価値を転換する』 のに使っていました。 ーこの文彩がおわかりでしょうか。ー 基本的に錬金術師は もっとも称賛に値する種類の人間です。 錬金術師はつまらぬもの、 軽蔑されるものから 価値あるものを生み出し、 あまつさえ黄金…
「ときにわれわれは、 道徳的な論証を他人を 説得する方法だと 考えることがある。 だがそれは、 自分自身の道徳的信念を整理し、 自分が何を、 またどうして信じるのかを 理解する方法でもあるのだ。」マイケル・サンデル 『これからの正義の話をしよう』電…