幻像の消滅は悲しむべきに非ず、むしろ祝杯を挙ぐべき

「幻像の消滅は


決して悲しむべきに非ず、


むしろ祝杯を挙ぐべきなり。


幻像の消滅、


即ちこれ人智の進歩、


精神の醇化にして、


一妄想を破棄すると共に、


人は一歩だけ


本体に接近しつつあるなり。」

長谷川天渓
「幻滅時代の芸術」