2011-04-20から1日間の記事一覧

梶井基次郎は志賀を尊敬し何度も読み研究したという

「『檸檬』という小品の成功の根本は、 わびしい気分や憂鬱といったものを、 わびしい、 つまり暗いイメージで描かなかったことです。 青春の、 瞬時に移ろっていく気分を、 瑞々しいイメージを積み重ねながら出していったことです。 (略) 梶井基次郎は、 志…

論理に考え、事実に徴し、小説の直段を定むる批評家

「…意の有無と その発達の巧拙とを察し、 これを論理に考え、 これを事実に徴し、 以て小説の直段を定むるは、 これ批評家の 当に力むべき所たり。」二葉亭四迷 『小説総論』