2007-05-30から1日間の記事一覧

ロラン・バルト

「作家とは彼のパロールに加工する(たとえ霊感を受けた場合でも)者であり、職分としてこの加工の仕事に自らを傾注する者である。(略)それは、裁量に服することのない実践の目の眩むようなスペクタクルを提示することによって、世界を揺さぶることのでき…

ロラン・バルト

「今日では誰でもが、多かれ少なかれ公然と、作家たらんという要請と著述家たらんという要請の間で二股膏薬をかけている。(略)そして、このような葛藤(なんなら、このような契約、と言ってもいいが)は言語活動のレベルで成立するものである、と言っても…

エドワード・タイラー

「人類は“おそらく”生物から無生物に至るまで、万物は人間と同様に生きて活動していると考えたであろう」「アニミズムから多神教へ、多神教から一神教へ進化する」 エドワード・タイラー『原始文化』

和辻哲郎

「人間とは『世の中』であると共にその世の中に於ける『人』である。だからそれは単なる『人』でないと共にまた単なる『社会』でもない。ここに人間の二重性格の弁証法的統一が見られる」とする和辻の人間学は、「社会」すなわちコミュニケーション的関係性…

カント

カントはこう述べる 「スヴェーデンボリの思想は崇高である。霊界は特別な、実在的宇宙を構成しており、この実在的宇宙は感性界から区別されねばならない英知界である、と彼は述べている」(K・ ぺーリツ編『カントの形而上学講義』から) 晩年は老衰による身…

モーリス・メルロ=ポンティ

「画家は自らの身体を世界に貸すことによって、世界を絵に変える。この化体を理解するためには、働いている現実の身体、つまり空間の一切れであったりする機能の束であったりするのではなく、視覚と運動の縒糸であるような身体をとりもどさなくてはならない…

ジークムント・フロイト

「《自我は、知覚・意識系の仲介のもとで外界の直接の影響によって変化するエスの部分》である一方で、《理性とか分別とかと呼ばれるものを代表して、さまざまな情念を含むエスと対立している》。自我のエスに対する 関係は《手に負えない力をもつ馬を制御す…