ジークムント・フロイト

「《自我は、知覚・意識系の仲介のもとで外界の直接の影響によって変化するエスの部分》である一方で、《理性とか分別とかと呼ばれるものを代表して、さまざまな情念を含むエスと対立している》。自我のエスに対する
関係は《手に負えない力をもつ馬を制御する騎手に似ている》が、落馬を防ぐために《ふつうはエスの意志を、あたかも自分の意志であるかのように実行に移している」
フロイト『関係としての自己』15頁,邦訳『フロイト著作集6』274頁