古代の神々は廃墟のなかで暮らしをたてている悪霊

「教会は古代の神々を、


哲学者たちのように、


けっして妄想だとか


欺瞞と錯覚のおとし子だとは説明せず、


キリストの勝利によって


その権力の絶頂からたたきおとされ、


今や地上の古い神殿の廃墟や


魔法の森の暗闇のなかで


暮らしをたてている


悪霊たちであると考えている。」

ハインリヒ・ハイネ
『流刑の神々・精霊物語』岩波文庫 p.125 1980