2011-07-20から1日間の記事一覧

実状は文学だったものが千年の伝統を築いた後の文学

「…文学とは呼ばれなくて 実状は文学だったものが 千年以上もの 文学の伝統を築いた後に、 文学であることになっている 文学が出来て百年になる などというのは、 世界に類例がないことである。」吉田健一 『横道にそれた文学論』文藝春秋新社 昭和三十七年 …

読むものが自分で読んでいるものを書いている気になる

「大切なのは、 書くものと読むものが 実際には同一の人間である と見て差し支えない以上、 読むものが 自分で読んでいるものを 書いている気になってこそ、 その中に引き入れられるのである」吉田健一 『横道にそれた文学論』文藝春秋新社 昭和三十七年 p.