2011-07-29 叙事文学はどこにでも生まれるものではない…… まとめ 「『イーリアス』、 『オデュッセウス』を持たない国々は 何らのストーリーもない、 族長を賛美する口承文学で 満足しなければならなかった。 人々は(ここでカーは古代アイルランド文学を指している) 語り部から人間性のある 議論や討論を聴く代わりに、 あらゆる種類の途方もない冒険話を聞かされた。 叙事文学はどこにでも生まれるものではない…… 真の叙事文学の発展は 知的自由と想像力の 自由への一歩である。」オフェイロン 『アイルランド 歴史と風土』岩波文庫 p.45 1997W.P.カーの発言を受けて