モーリス・メルロ=ポンティ

「画家は自らの身体を世界に貸すことによって、世界を絵に変える。この化体を理解するためには、働いている現実の身体、つまり空間の一切れであったりする機能の束であったりするのではなく、視覚と運動の縒糸であるような身体をとりもどさなくてはならない。」
モーリス・メルロ=ポンティ『眼と精神』257、みすず書房1989