2008-09-23から1日間の記事一覧

美とは〈痙攣的な〉ものだろう。

「美とは〈痙攣的な〉ものだろう。さもなくば存在しないだろう。」 アンドレ・ブルトン『ナジャ』末尾

批評とは自叙伝の唯一の洗練された形である、と

「批評とは自叙伝の唯一の洗練された形である、とオスカー・ワイルドは述べたことがあるし、オスカーの言うことはいつも間違ってなかった。」 ハロルド・ブルーム『聖なる真理の破壊』1990 p.180

ウォルター・ペイターの愛すべき弟子

「ウォルター・ペイターの愛すべき弟子である私自身は…」 ハロルド・ブルーム『聖なる真理の破壊者 旧約から現代にいたる文学と信』法政大学出版p.46

〔立ち居合の部〕五本目「袈裟切り」

「前進中、前から敵が刀を振りかぶって切りかかろうとするのを逆袈裟に切り上げ、さらにかえす刀で袈裟に切り下ろして勝つ。」 制定居合五本目 全日本剣道連盟居合(解説)

自分の頭蓋骨の内側が見える。骨組が露出しているドーム型の天幕。

「暗く湿った空と、眼の高さで溶け合っている、黒い海。海は空よりももっと暗い。堕落するエレベーターのような深い黒。眼をつぶってもまだ見えている底無しの黒。海が聞える。自分の頭蓋骨の内側が見える。骨組が露出しているドーム型の天幕。飛行船の内部…

鏡板に描かれた松は能舞台の永遠の背景としてある「老松」

「舞台の背景に見える松の絵が描かれた板を、鏡板といいます。この鏡板に描かれた松は能舞台の永遠の背景としてある「老松」です。…もともと奈良の春日大社の「影向の松」と呼ばれていた実在する松を模したのがはじまりとされています。…どのような曲であろ…

躰ハソル心

「躰ハソル心 両眼ヲフサグ」 梅若家『習物重習型附』

とうとう癇癪をおこしてしまった母親は、削りかけのコルクをいきなり畳に投げつけて「野郎ぉ……」と

「とうとう癇癪をおこしてしまった母親は、削りかけのコルクをいきなり畳に投げつけて「野郎ぉ……」と喚くのであった。」 本庄陸男『白い壁』冒頭