2007-01-17から1日間の記事一覧

王維

渭城朝雨潤輕塵 客舎青青柳色新 勸君更盡一杯酒 西出陽関無故人送元二使安西 王維 渭城の早朝の雨がちょうどよく軽く舞いあがる塵をしずめ、また旅館の前の柳の色も雨に洗われて、今朝はとりわけ新鮮に見える。渭城まで見送ってきたが、いよいよここで君とお…

橋川文三

「しかし、決定的な文学的衝撃は中学三年の夏休、森鴎外の『即興詩人』を読んだ時に来た。それは正に人生そのものへの開眼であった。私は呆然として、数日間は白昼夢を見ている心地だった。人生と世界が、一ぺんにその情景をかえたというか、限りなく美しい…

橋川文三

「つまり、私はあの凄まじい超国家主義時代の経験をたんなる錯誤としてではなく、また特殊日本的な迷妄としてではなく、まさしくある一般的な人間の事実としてとらえなおすことによって、かえって明朗にこれに対決する思想形成が可能であるという風に考えた…

小林秀雄

「彼が後年作中で創造した驚くべき人間の数々の原型が、死人の家の記録中に見られる人間素描の内にある。彼が人間観察について独特の自信を得た場所、人間心理の異様さを表現するあの精緻を極めた独特の技術を得た場所は、非社会的分子からのみ成立した一つ…

ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタイン

「一つの言語を想像するとは、一つの生活形式を想像することである。」 ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタイン

ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタイン

「引き受けるべきもの、与えられたもの、それが生活形式である。」 ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタイン

ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタイン

「哲学とはハエにハエとりつぼから抜け出す方法を教えることだ」 ヴィトゲンシュタイン『哲学的探求』全集8藤本隆志訳、第一部p.309

ベネディクト・アンダーソン

「実際には、しかし、日々顔を付き合わせる原初的な村落より大きいすべての共同体は(そして本当はおそらく、そうした原初的村落ですら)想像されたものである。共同体は、その真偽によってではなく、それが想像されるスタイルによって区別される。」 ベネデ…

スターリン

「Нация(ナーツィヤ)とは、言語、地域、経済生活、および文化の共通性のうちにあらわれる心理状態、の共通性を基礎として生じたところの、歴史的に構成された、人間の堅固な共同体である。……これらすべての特徴が存在するばあいに、Нацияがあたえられるの…

エルネスト・ルナン

「忘却、歴史的誤謬と言ってもいいだろう。それこそが一つの国民の創造の本質的因子」 エルネスト・ルナン「国民とは何か」(ソルボンヌ大学での講演、パリ、1882年3月11日)