2007-02-21から1日間の記事一覧

展示は博物館と公衆との間に、対話を生じさせる

「展示は博物館と公衆との間に、対話を生じさせるものである。解説はこの対話を発展させ、普及啓発は展示と解説を補完しあうものである。」ジョルジュ・アンリ・リビエール

博物館が成功するかしないかは、一体何に依存している

「博物館が成功するかしないかは、一体何に依存しているのであろうか。それは建築物でもなく、展示ケースでもない。ましてや標本資料でもない。それは学芸員に依っているのである。学芸員とそのスタッフは、博物館にとって生命であり、魂である」ウィリアム…

柳田國男

「私がこの本の中で力を入れて説きたいと思ふ一つの点は、日本人の死後の観念、即ち霊は永久にこの国土のうちに留まつて、さう遠方へは行つてしまはないといふ信仰が、恐らくは世の始めから、少なくとも今日まで、可なり根強くまだ持ち続けられて居るといふ…

柳田國男

「どこの国の国民でも皆なめいめい特別の不可思議を持っている。<中略>それは皆な違った特色を持っておって、これらを研究していったならば一面に国々の国民の歴史を研究することができるであろうと思う。」 柳田國男「幽冥談」

柳田國男

「今日もな おひんぱんに各地の農村を歩いている、いな歩かされているが、この本にかいて あるような現実がいつとはなしに消えてゆきつつあることも思わせられる。やが て、これに記されていることも、まるっきりといっていい位見失われてしまう時 も来るか…

柳田國男

「行ずりの採集では好伝承者の会逅さへ僥幸に期待せねばならないが、たとへ滞在採集の場合に好伝承者を探しあてたとしても、先方を煩はす気兼や方言の障碍があって、充分な聞出しといふものは殆んど得られるものではない。爰に新しき学問の勘所を心得た郷土…

柳田國男

「出来るものならば、いつまでも此国に居たい。さうして一つの文化のもう少し美しく開展し、一つの学問のもう少し世の中に寄与するようになることを、どこかささやかな丘の上からでも、見守って居たいものだと思ふ。」 柳田國男「魂の行くへ」

折口信夫

「一口に言へば、先生の学問は、「神」を目的として る。日本の神の研究は、先生の学問に著手された最初の目的であり、」 折口信夫「先生の学問」

柳田國男

「社會科の初期の課程は、今と昔との差異、今ある事物の原因は必ず以前に在り、それも大部分は人間の選擇で、さうはならずにすむ場合もたしかにあつたのだといふことを、次々と自分で心づかせて、それを將來の政治行動、殊に年々の選擧の判斷に役立たせるや…

柳田國男

「これからの国語教育は、読み書きの教育に偏らず、まず聞き方から始めるべきとし、話す力をつけさせる方向で、教える者も教えられる者と共々に更に多くを学ぼうという心掛けが必要」 柳田國男(『國語の將來』「國語史の目的と方法」『西は何方』)

柳田國男

「民俗学を現代科学の一つにしなければならぬ」 柳田國男「現代科学と言うこと」昭21.9講演

柳田國男

「村は住む人のほんの僅かな気持から、美しくもまづくもなるものだといふことを、考えるやうな機會が私には多かった。」 柳田國男 昭和15年「美しき村」(『豆の葉と太陽』所収)