端緒を理解するには、その発展へと遡らねばならない

「こうしてわれわれは、一種の循環に落ちこむことになる。端緒を理解するには、与えられた学の今日の形態からその発展へと遡らねばならない。しかし、端緒を理解することなしには、この発展が意味の発展であることにはならない。そこでわれわれに残されているのは"ジグザグ"に前進したり、後戻りしたりしなければならないということである。」

エドムント・フッサール
「ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学