2006-10-27から1日間の記事一覧
「一テクストの空間においては、 他の諸テクストから取られた 多様な言表が交差し、 かつ相互に中和し合うことになる。」ジュリア・クリステヴァ 『テクストとしての小説』谷口勇訳、国文社、1985、p.18---------------------------------- ♪いま聴いている…
「テクストは、多元的で、時に多言語的で、 たいていは多声的(ポリフォニック) (テクストが連結する言表のタイプはさまざまなのだから) であって、 ある結晶の形跡(グラフィック)を現在かしているのである。 その結晶とは、 無限の中のある一定の点、 …
「書物の言説の宇宙においては、 受け手はもっぱら言説それ自体として そこに含まれている。 したがって、受け手は、 作家が自分自身のテクストを書くときに照合する あの別な言説(別な書物)と融合している。 それゆえ、 水平の軸(主体−受け手)と垂直の…
「相互テクスト性 [間テクスト性] という用語は、 ある(ないしいくつかの)記号体系から もう一つの記号体系への転移を表す。 しかしこの用語が往々にして、 あるテクストの「典拠の研究」という ありきたりの意味に受け取られてきたことを考えると、 われ…
「世界がなくてもことばは存在できるが、ことばなり他の記号なりを欠けば世界は存在できないのである。」 ネルソン.グッドマン『世界制作の方法』菅野盾樹.中村雅之訳、みすず書房、1987
「世界を作っている多くの材料-物質、エネルギー、波動、現象-は、世界と一緒に作られる。しかし、何から作られるのか。どう見ても無からではない。それは他の世界から作られる。世界制作はわれわれの知る限り、つねに手持ちの世界から出発する。制作(メイキ…