真淵のやうに、芭蕉のやうに、定家のやうに、後鳥羽院に於けるやうに


「日本の古典は僕らが語るごとくに露骨に語るものでない、真淵のやうに、芭蕉のやうに、定家のやうに、後鳥羽院に於けるやうに、ひそかに心から心に通わせるものである。」

保田與重郎
「方法と決意」
保田與重郎全集第四巻』講談社 p.58