ある理論の眼で日本の神聖を云うことさえ、大へんな空語

「ある理論の眼で日本の神聖を云うことさえ、すでに今日では日本人である私にとっては、大へんな空語と思われる。矢の放たれた瞬間は考慮や批判を超越する。その批判はその瞬間に成立した血の体系だけが描くのである。」

保田与重郎
「木曾冠者」

橋川文三も引用