注釈とは、言わんとしたことをディスクールに問うもの


「注釈とは、ディスクールが言っていること、それが言わんとしたことをディスクールに問うものである。つまり、注釈は、パロールの二重底を浮かび上がらせようとする。この二重底において、パロールは自己の真実にいっそう近いと想定される自己自身との同一性において自己を再発見するのである。(略)問題は、既に言われたことを発話することによって、いまだかつて発言されたことのないことを再び言うことにある。」

ミシェル・フーコー
Naissance de la clinique, Paris, PUF, 1972, preface, p.??