それは、シニフィアンなんて何の役にも立たないからさ

「とりわけシニフィアンの概念をきびしく批判しておられるようですが、それはなぜなのか、また、おふたりがシニフィアンの体系を拒絶なさる理由はどこにあるのか、答えていただきたいと思います。

ガタリ──それは、シニフィアンなんて何の役にも立たないからさ。そう思っているのはぼくたちだけではないし、ぼくたちがそう言い出したわけでもない。フーコーをみればわかるだろ?リオタールの最近の本もそうだし。」

「『アンチ・オイディプス』から『千のプラトー』へ」

ジル・ドゥルーズ『記号と事件 1972-1990の対話』河出書房新社 1992 p.39