胎児はやがて人間になるはずだが、自分が人間であることを自覚してはいない

「胎児はやがて人間になるはずだが、自分が人間であることを自覚してはいない。理性のあるおとなになったとき、はじめて自分が人間であることを自覚するので、そのとき、そうなるはずのものになったのである。こうして理性が現実のものとなる。」

G.W.F.ヘーゲル(長谷川宏訳)
精神現象学』作品社 1998 p.13