日本の魂はかくも脆く消えやすきものであるか

「かく美しくして散りやすく、風のままに吹き去られ、一道の香気を放ちつつ永久に消え去るこの花、この花が大和魂の型であるのか。日本の魂はかくも脆く消えやすきものであるか。」

新渡戸稲造(矢内原忠雄訳)
『武士道』、岩波文庫、1938、p.132