二つの声、二つの意味、二つの表現がある。

「それは二人の話し手に同時に奉仕し、二人の異なった意図−話している人物の直接の意図と著者の屈折した意図−を同時に表現するのだから。そういう談話には、二つの声、二つの意味、二つの表現がある。」
ミハイル・バフチン「小説における談話」1981 p.324