胸の拳銃をひきぬいて、発射

「怪物は顔に笑みを浮かべ、嘲笑うように、むごたらしい指でわたしの妻の亡骸をさしてみせました。わたしは窓に駆けより、胸の拳銃をひきぬいて、発射しました。が、敵は身をかわしてその場から跳びのくと、稲妻のようなすばやさで走りさり、湖に飛びこんでしまいました。」
メアリー・シェリー『フランケンシュタイン創元推理文庫 1984 p.258)